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人工知能にクリエイションまでを任せようとするアパレル業界の他力本願

アパレルでは人工知能( AI )に期待がかかっているようだが、最近、アパレル各社で「AIが確実に売れる商品デザインを考えてくれないものか」という願望を聞くことがある。
作って並べたら売れた時代しか経験してこなかった彼らにとっては、売れない時代に「売れる商品を企画する」ということが苦痛で仕方がないのかもしれない。
しかし、現時点でのAIが何もないゼロのところからクリエイトすることはできない。何十年か後にはできるようになるのかもしれないが、現時点では不可能である。

先月、大阪でアパレルテック系の座談会があり、拝聴したのだが、その席上、ニューロープの酒井聡社長が「現時点ではAIが洋服のデザイン企画することは不可能です」と明言しておられ、当方は好感を持った。

先日、こんな話を聞いた。
某大手アパレルの社長が「AIのボタンを押したら商品デザインまでクリエイトしてくれるようなシステムはないのか?」と問い合わせてきたという。


しかし、考えてもらいたいのだが、現時点でそれはAIの機能的に不可能であることはいうまでもないが、商品デザインのクリエイトまでをAIがやるようになったら、アパレル企業は何の仕事をするのだろうか。
資金繰りと出店マネジメントだけが業務になり、それなら何も「アパレル企業」でなくても金融か不動産にでも委託すれば済む話ではないか。


そこまで苦痛な仕事だったらさっさと会社を畳んでしまえよって話である。


大手の社長だったら資産だけで働かずに食っていくことができるだろう。どうせあと50年も生きられない年齢なんだし。

先月の大阪座談会でもトピックスが出ていたが、現時点でのAIは膨大なデータを読み取りそれを類型化・分類化するという機能しかない。

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