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プラトンの国家とタロット

ジェイムズ・ヒルマンの「魂のコード」鏡リュウジ訳を読み始めた。

冒頭に「序章にかえてーエピグラフ」ということで、複数の哲学者など著名人のお言葉が掲載されている

そのなかにプラトンの『国家』10巻の文章

紡錘の輪をまわしている下へ連れていって、各人が籤引きのうえで選んだ運命を、この女神のもとであらためて確実なものとした。

田中美知太郎他訳<世界の名著>中央公論社

これを読んで、あれ?タロットの大アルカナ?と思い立った。

紡錘の輪はタロットの10番「運命の輪」
女神は11番の「正義」に描かれてる女性かな?

そう思うと、私の妄想が始まる……プラトンの『国家』をきちんと読んだこともないのに……

この引用部分の前に、人は天上か地下での旅路をしてくると書かれている。
天上の旅路を終えて籤を引いた者は、よく秩序づけられた国制のなかで生涯を過したおかげで,真の知を追求する (哲学する) ことなく,ただ習慣の力によって徳を身につけたために独裁僭主の生涯を選んだそうだ。
そして、地下で苦労してきた者は堅実な選択をしたそうだ。
その後の人生、推して知るべし。

タロットの話に戻ると
タロット0の「愚者」~9「隠者」は天上もしくは地下の魂の旅路

10番「運命の輪」で運命を選ぶ
11番「正義」で
魂が選んだ生涯を女神のもとであらためて確実なものにする

12番「吊るされた男」は腹の中
臍の緒で繋がり頭は下の状態みたい

13番「死神」産まれる
赤ん坊にとって生れ出る瞬間は死であり生である

14番「節制」(親の)庇護の元、新しい世界を生きる

15番「悪魔」分離の未来を感じ、不安を覚え執着し甘える

16番「塔」(親の)庇護から強制的に外に出される

17番「星」ひそかに見守られながらも好奇心と希望でいっぱい

18番「月」現実を知り、いよいよ本格的な地上での~生~に不安になる

19番「太陽」神や親に甘えず、自分で成長していくと決める

20番「審判」本人の自覚ができたので再び神と繋がることができる

21番「世界」世界が完成する

こうして大アルカナの物語ができていく……


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