見出し画像

私が民間企業の就活をやめたわけ


こんにちは!22卒の大学生です。私が民間企業への就職を辞退した理由について話します。

他人からの期待によって生み出された「理想」ではなく、自分の心が本当に求めている「理想」でなければ、本当の幸せや満足感にはつながらない

私は、昔から、生まれた環境や社会的カテゴリーなどによって可能性を閉ざされることなく、公平に機会が得られる社会にしていきたいと思っています。(これについてはまた別の記事で書こうと思います)
そして、私自身もこの偽りのない自分の想いに素直になって、後悔なく挑戦しようと思ったからです。これが、私が民間企業への就職をやめた理由です。

時系列を戻し、私がどんな感じで就職をやって、やめるに至ったのかを説明しようと思います。

〜大学3年生の秋の私〜
大学3年生の時の私は、自分の進路は「民間企業への就職」という道しか眼中になく、それしか考えていませんでした。思えば、これが良くなかったと思います。院進とか、公務員とか、NPO・NGOとか、民間企業への就職以外にも進路はあります。しかし、周りの状況、資格等も無い為自分が可能性を勝手に定めていたこと、自分のそのときやりたかったこと、学生時代の企業でのインターン経験が活かせそう、そういった背景から、民間企業への就職という道しか頭になかったので、流れに乗って就活を始めました。でも、その時から特に就職したい理由はなかったです。

※これから就活する人に言いたいこと①:民間企業への就職だけが進路ではないということ。とくに、社会課題を解決したいとかを思ったことある学生。多分文系であれば8~9割くらいが就職しようとするため、何も考えないと、周りと同じような就活を始めてしまい、盲目的になってしまいます。最初は民間企業への就職だけじゃなくて色々見たほうがいいと思います!
※これから就活する人に言いたいこと②:採用の場面以外で、社会人と話しましょう。人間は知っていることの中からでしか考えられないので、学生よりも社会人の方が多様な働き方を知っているはずだからです。

まず、初めに目をつけたのは「人材業界」でした。先述したように、私の「生まれた環境や社会的カテゴリーなどによって可能性を閉ざされることなく、公平に機会が得られる社会」という理想と「社会のボトムアップをしていきたい」という思いがあったので、人材ビジネスで「人が働くこと」をサポートし、人が就業を通じて自分のやりたいことに挑戦し、幸せに生きられる社会にしたいと思ったからです。人材派遣、人材紹介(外国人材紹介含む)、求人広告、障害者雇用、人事コンサルティングなど企業は計25社くらい受けました。人材以外にも、自分が興味が湧くアパレルを受けました。(アパレルは好きだけじゃ押し通せませんでした笑)第一志望は人材で受けていたけど、私はなぜか違和感を感じてしまいました。

違和感①:新卒で入ると必ず求職者と関わることができるわけではなく、だいたいクライアント企業(求人に載せる企業)を獲得する新規営業をしなければいけないこと

私は、数的成果を追ったりするというよりも求職者に寄り添いたいと思っていました。だから、新規営業とか、正直なところそういうことに全く魅力を感じていませんでした。でも、やればできるのかも?と思って、新規営業で契約獲得数を社内1位取ります!!とか、そんな自信なんてないのに、宣言していました。そうしたら、ある人材会社の最終面接で「その言葉ってあなたの本心なの?」とついに言われました。
なんかすごく自分の心を読まれた気がして、そのときにハッとしました。
私は、自信を持って答えられませんでした。
今思えば、私は自分のやりたいことに向き合うよりも会社のリクルーティングサイトやコーポレートサイトを徹底的に読んで、正解っぽいことを話してました。
案の定、最終面接で落ちました。

これを経験して、キャリアアドバイザー職ができる会社を受けました。また、そこでも違和感を感じました。  
違和感②:むやみに人材会社って転職させようとしてない?しかも、キャリアアドバイザーとして担当すると、そこでは自分が担当した求職者が採用されることが成果であり、どうしても自分の成果>求職者の希望になってしまうのではないか

私は、自分でも利用していた就活エージェントの担当キャリアアドバイザーとの関わりや人材ビジネスのやり方を見る中でこの違和感を感じました。(前提として、この違和感が必ずしも正しいわけではないと思います!本当に求職者のことを思って担当しているアドバイザーもいると思います。)なぜなら、私の担当者の方は、私の希望を引き出すというよりも私の性格から向いていそうな求人をたくさん提示しました。私は、魅力を感じないけど、自分が向いていそうならやってみよう...という気持ちで提示されていた企業を受けました。でも、やっぱり「なんで自分がそれをやるんだろう?」という疑問が湧いてしまい。気持ちが乗らないので、ほとんど進めなかったです。その為、そのエージェントのサービスのあり方に疑問を感じました。また、人材業界を受けたり就活している中で、「人材ビジネスって、本当に人の理想のキャリアを実現を手助けする手段なのか?」「無駄に雇用を生み出し、人を操っているのではないか?」(私は結構ひねくれていると思います。)「なぜビジネスの場合、ターゲットとなる求職者が本当に職を探している人ではなく、ハイスキルな人材なのか」「人材派遣は賃金格差による社会格差を生み出していないか?」と色々とマイナス面ばかりを考えてしまうようになりました。
求人広告をたくさん打ったり、たくさん電話かけてきたり...
私が本当に目的としていることはできるのだろうか。
そこで、人材ビジネスは、あまりやりたくないと思うようになりました。私は、そして、民間企業で人材サービスを扱っている会社を受けるのはやめました。

※もちろん人材業界が社会にとって悪いとは思っていません!ハイスキルな人材を活かしたりすることで会社に大きく貢献したり、人が自分のより良い人生に向かって新たな仕事探しを支援するという側面は十分にあると考えています。さらに、ハイスキル人材に特化したりしたほうがビジネスとして会社が利益を出すことに多く貢献するためだということもわかっています。

これらは、完全に最初のころ業界の「事業」の側面しか見ておらず、仕事内容をあまり考えていなかったからです。
※これから就活する人に言いたいこと③:事業内容だけでなく、自分がどんなことをするのかという「仕事内容」もしっかり自分に合っているのか?ということを見たほうがいいです。とくに私の場合は社会貢献度を重視しすぎてそこが盲点になっていました。

人材だけでなく、社会への貢献度の高いIT、福祉、教育など色々な業界を見ました。でも、どれも自分が熱を注ぎたいと思えませんでした。それは、やはり「ビジネス」だからです。ビジネスは、お金を生み出さなければいけません。社会全体のアプローチではなく、どこに市場があるのか?という目線で、顧客を定めています。

それによって、「世の中の課題を解決したいと思ってその業界に入りたい自分」と「利益を生み出したい会社」という目的の違いを感じ、辛く感じていました。

就活中盤、「社員や関わる人の幸福」を掲げている100人程度のITなどの事業をしている企業に出会いました。その会社を受けた理由は、今までとは違った目線で見た企業で、やりたいことではなく会社の考え方や風土に共感したからです。面接の過程では「人」を大事にする企業らしく、何度も面談機会を設けてくださいました。企業の方からも、あとは覚悟があれば入ってほしい、とまで思ってもらえていました。でも私はずっと決めきれませんでした。
たしかに、会社の人達は良い人たちだし、考え方も会うから入って間違いになることはないと思いました。社員の方々はみんな努力をされているから、熱意を持って働ける環境でもありました。でも、やっぱり私は自分のやりたいことを捨てきれませんでした。
私がずっと悩んでいた時に、その企業の人事部長の人との面談がありました。そこで、こんなことを言われました。


「自分の素晴らしいと思うことにエネルギーを使えばいい。
誰に何を言われようと、やりたいことは決まってるはず。だからそれにまっすぐに行けばいいんだよ」

この言葉を聞いて、私は意思が決まりました。

私は、自分の心が本当に求めている「理想」でなければ、本当の幸せや満足感にはつながらない、ということを就活を通じて気づきました。

今はまだ「選択」しただけなので、その選択が正しかったと言えるように努力したいです。

そして、今後は「学ぶ」立場だけでなく、自分で世の中に気づきを与えられる立場になりたいと思います。とりあえずは、今の自分の「やりたい」に挑戦します。

最後まで読んでくださってありがとうございました。次回は、自分が研究をしたい理由について詳しく書こうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?