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「成長」とは下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの

昔働いていたベンチャー企業の会長と社長にもらった言葉で、時々思い出しては自分の現状を振り返るものがいくつかあります。
そのうちの一つが「人は成長するほど自分の無知を悟り、焦るもの」という言葉。

人の成長は、例えるなら下りのエスカレーターを上っているようなもので、何もしなければそのまま下降してしまう。今の位置から上に登るためにはより強い力で逆走し続けなければなりません。それはとても苦しいもののはず。
もし今、自分が成長できず苦しいと感じていたら、それは実は成長に向かって進んでいる証拠なので悲観せず前を向き続けて欲しい、という意味です。

これは2006年頃、当時はSNSの代表格だったmixiで私が成長に対する悩みとして投稿した記事に、社長がアンサーとしてくれたコメントでした。
当時はできないことばかりで自信を持てるものが一つもなく、何もバリューを出していない自分が給料をもらっていることが悪だと考えることもあったので、とてもこの言葉に救われました。

同時にとても有名な「現状維持は衰退の始まり」という言葉がありますが、これはまさに下りのエスカレーターの例えと合致します。現状維持のつもりでそのまま時間を過ごすと、どんどん下降します。さらに周りはどんどんエスカレーターを登り続けることで、取り返せない差が生まれます。

この言葉は、これまで出会った成長に悩む後輩の何人かに引き継いできました。その度に自分自身も思い出し、自分に対して危機感を持つきっかけになっています。

この言葉に何かを感じた人がいて、その人がまた別の誰かに引き継いでもらえたらいいなと密かに思っています。

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