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ひとと思いをつなぐ「連想力」と「実現力」!岩本印刷株式会社

今回は、南区吉祥院(祥豊学区)にある「岩本印刷株式会社(以下岩本印刷)」 さんの取材に行ってきました!
私たちが日常の中で触れる印刷物を手掛けられているのはもちろんですが、地域のお祭りへの参画や子ども食堂のサポート、大学イベントの協賛など、様々な場所で社名をお見掛けします。幅広く活躍されている背景にはどのような思いがあるのか、社長の中西さんにお話を伺ってきました。
 
1968年、会社設立から10年が経った年に下京区から拠点を移し、吉祥院(祥豊学区)に本社工場を建てました。事業として、食品などの包装パッケージや参考書をはじめとする紙印刷のほか、アクリルや木材の加工や看板製作などにも携われています。

2012年に就任された3代目社長の中西さん。 “印刷の魅力研究所”の代表として、印刷の可能性を追求されています!


同じく南区で活動されている“ハピネス子ども食堂(以下ハピネス)”のポスターやチラシは、岩本印刷がデザインから担当。ハピネスとの出会いは2018年、南区の催しでたまたまお知り合いになったそう。その頃、お客様であるお豆腐屋さんが産廃となるおからの活用方法を探されており、「子ども食堂で使ってもらえないだろうか。」と、中西さんのアイデアでハピネスへ声をかけられたそうです。
「元々子ども食堂を支援しようとしていたわけではありませんでしたが、ハピネスさんのサポートとお客様の悩みごと解決との両方の糸口になると感じました。出会った方々の“できること・得意なこと”が、岩本印刷にとっての引き出しになっています。人と人をつなぐことで、さらに多くの方に私たちを知っていただくきっかけとなり、新しいビジネスも生まれます。事業の一環として継続することで、自分たちの仕事の地位向上にもつながると信じています。」
“岩本印刷だからできること”を大切に、見えないニーズにも応えていく姿勢に信頼を感じました。経営理念である「“ものづくり”は“ひとづくり”」という言葉がしっくりくる、つながりに重きを置いた岩本印刷らしい社会貢献のかたちです。

こちらは2022年に開催された“西寺公園の秋祭り”(子ども食堂応援団のイベント)のポスターです。 楽しい雰囲気が伝わる心惹かれるデザインですね。

産学連携の活動として、京都の高校・大学とコラボレーションしていることも岩本印刷の特徴の一つです。インターンシップを通して、ものづくりの機会を提供したり一緒にイベントを企画したりなど、学生の発想を大切にした企画も数多く実施されています。昨年は、廃材のアップサイクルをテーマに、大学生と子どもたちを対象にしたワークショップを開かれました。大学生がデザインしたイラストを岩本印刷でアクリル板に加工し、小学生に色を塗って楽しんでもらいました。自分たちのチャレンジを実現・発表できる場があること、ワークショップを通して参加してくれた子どもたちの笑顔に触れられたことは、きっと大学生には忘れられない経験になったと思います。


ワークショップ当日の様子です

「何かを一緒に作り上げていく過程はおもしろく、学生の“やってみたい”を応援する中で私たちも新しい発見があります。また、トライする色々な取組にお客様も関心を持ってくださっており、岩本印刷に発注する意義の一つになっていると感じます。」

 今回お話を聞いて感じた岩本印刷の魅力は「連想力」と「実現力」。お客様や地域を支える“人と人の結び目”を独自のアイデアでたくさん作ってこられたのだと思いました。印刷の前にも後にも人がいて、生まれたビジネスがまた人をつなぐ。関わる人同士がWin-Winである、「温かさのある良い循環」だと感じました。お互いに興味を持ちながら支え合う関係を、私たちも地域で育んでいきたいですね。

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