南紀の隠れ名泉・名水 えびね温泉
和歌山を縦断する主要道、国道42号線沿いの紀南地方と呼ばれる地には、
多くの素晴らしい温泉があります。
そのアイコン的な白い砂浜の白良浜や
パンダで有名な白浜温泉をもう少し
南下した所に日置川はあります。
その日置川を右手に望みながら
上流へと進むと、先ほどまでの青い海とキラキラした世界とは対照的な
のどかなと言うと聞こえはいいが、
寂れた道が続きます。
対向する車にも、ほぼ出会うこともありません。
だんだんと不安になりながらナビに従って進むとレトロで可愛いえびね温泉の看板は現れます。
看板をU字に曲がり坂道を下ると突如として多くの車が止められている風景が目に飛び込んで来ます。
このたくさんの車や大勢の人は、
いったい何処から来たの?
と毎回不思議に思う瞬間です。
えびね温泉は、温泉もさることながら飲泉できる温泉水が糖尿病やアトピーなどに効くという口コミが広がり、
連日、その銘水を求め多くの方々が来られています。
日曜日などは、車を止めるスペースがないほど混み合うこともあります。
平日などは係の方が水を入れてくださることもありますが基本、自分で水を汲みます。
さて、肝心の温泉です。
季節の花と愛らしいたぬきさんの横を通り、うなぎの寝床のような受付へと進みます。
こちらで、お代を払い進みます。
手前が男風呂、奥が女風呂です。
ちなみに、お手洗いは風呂場にはなく、この受付の手前横(入口側)にあるので、ここで用をたしてからお風呂に進んでください。
このお手洗いが、なかなかヘビーなのですが、これは実際に一度ご堪能ください。
受付には、温泉水を使って焼いたお煎餅なども売られています。
さあ、いよいよお楽しみの温泉です。
じゃ〜ん。
初めて訪れた時には、思わず「わぁ〜」と声が出てしまった円形ドームの景観。前を流れる日置川と新緑が美しい山々に癒されます。
露天風呂はなく内風呂のみですが、
十分な解放感です。
ちなみに、写真を撮ったのは平日のお昼前で20分くらい独泉させていただきました。
えびね温泉の私の個人的オススメポイントは、源泉掛け流しや銘水、この景観だけではなく、シャワーからも温泉が出ることです。
最近、自宅のシャワーヘッドを塩素排除のものに変更したので、温泉によっては、シャンプーすると自宅より軋むということもあったりするのですが、えびね温泉は、浴槽よりもシャワーの方が硫黄臭をより感じられるかもしれません。
ここからは、余談ですが、シャンプーやボディーソープ類は、少々安価なものが提供されているので、愛用のものを持参するのがおすすめかもしれません。
まあ、ボディーソープなど要らないですがね笑。
それと、冬場の営業時間ギリギリの17時頃に訪れて初めて知ったのですが、
浴場に照明がなく、だんだん真っ暗になり焦りました。。。
でも、その日は、たまたま満月でしたので月明かりの無灯の中での入浴と言う幻想的な体験をさせていただきました。
さて、お風呂上がりのお楽しみが
もうひとつあります。
この銘水温泉水で出汁をとった
おうどんが食べられます。
先日、ずっと食べてみたかったきつねうどんを食べることが出来、大満足でした。ちなみに、提供されるお水も温泉水で私は大丈夫でしたが、汲みたては硫黄臭が結構するので、連れは飲みにくそうにしていました。
このお水、汲んで帰ると硫黄臭が抜け、とても甘いお水になります。
次回は、温泉水で淹れたコーヒーをいただきたいと思います。
和歌山紀南地方を代表するおすすめの日帰り温泉に是非、訪れてみてくださいね。
お読みくださり、ありがとうございました。
Instagramもやっていますので
よろしくお願いいたします。
所在地 :西牟婁郡白浜町向平504
入浴時間:10:30〜18:00(18:00には閉館)
日帰り入浴料:大人600円、小人400円
源泉名 えびね温泉
泉質 アルカリ性単純硫黄温泉
泉質分類 アルカリ性低張性温泉
掲示用泉質名 硫黄泉
水素イオン濃度 アルカリ性
含有成分濃度 低張性
温度 温泉
源泉温度(℃) 37.6
ゆう出量(㍑/分) 215
掛け流し
加水の状況 なし
加温の状況 入浴に適した温度を保つため加温
新湯との入替状況 毎日換水
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