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クラウドファンディングの説明文に専門用語を使っちゃうヤツは論外【苦言】

僕の前職は接骨院の先生(柔道整復師)でした。

新潟県立八海高等学校を卒業ののちに、石川県金沢市の北信越柔整専門学校に進学しました。

3年間、勉強と柔道(一応黒帯です)に励み、無事に卒業し国家試験を受け柔道整復師の免許をGET。

上京して杉並区高井戸の整骨院に4年半ほどお世話になり、地元に帰ってきたのが25歳のときでした。

そこから37歳まで接骨院の先生として勤務。

正味15年程の間でしたが、これだけは譲れぬ……と、いち医療人として大切にしていることがありました。

それは「患者さんの目線になって説明し、施術にあたること」という想いでした。

クラウドファンディングの説明文に専門用語を使っちゃうヤツは論外【苦言】


医療人として日々の勉強はもちろん欠かせないことなのですが、勉強すればするほど患者として訪れる一般の方との距離感はどうしても遠くなってしまいます。

これは「医療人あるある」ですよね。

レベルが高い勉強会に参加すると、そこでは普段なら使いも聞きもしない専門用語が飛び交います。

そんな環境に身を置き続けると、徐々にそれが当たり前に。

「専門用語」って怖いですよね。

それを使っているだけで、なんだか特別な人になれたような気がしてしまいます。

僕はそんな医療人にだけはなりたくないなぁ……と昔から思ってました。

もちろん知識として医療に関する専門用語は知っている必要があります。

ただ、それを「どこでどう使うか」は、その人のセンスの問題だと強く言いたい。

患者さんと同じ目線に立って説明したり、施術できる人が本物の医療人だと僕は思います。

その考えは医療の世界から離れたいまでも、まったく変わることはありません。

専門用語の功罪


はい、いつものお決まりですが……前置きが長くなりました(笑)。

突然ですが(笑)クラウドファンディングにおいても同じことが言えます。

プロジェクトの説明文に専門用語を使うのは得策ではありません。

大切なことなので、もう一度言いますが……

プロジェクトの説明文に専門用語を使うのはやめましょう

この世に絶対はありませんが、これだけは「絶対だ!」と胸を張って言えます。

専門用語を使うこと

が、悪いことじゃないんですよ。

さきほど伝えた通り、専門用語飛び交うような専門的な場面では専門用語を使うべきだと思います。

そういった場面で共通言語を使うことでより親密な関係を築いたりできますしね。

仲間内だけでわかる「隠語」を使うと、なんとなく親密な関係になった感じってするでしょ。

それと同じっす。

ただ、それもすべては「どこで、どう使うか」なんです。

患者さんに専門用語で説明するのが愚策でしかないように、クラウドファンディングという場面で専門用語を使うのは愚策でしかありません。

クラウドファンディングの目的って何ですか?


たくさんの方にプロジェクトを理解していただき、よりたくさんの方から支援を集めること……ですよね。

その前提があるにもかかわず、その「たくさんの方」を無視するのは愚の骨頂。

場面場面を読み解き、その場に最適な言葉をチョイスするセンスが問われます。

これがプロの仕事。

もし、自分では自覚できないのであれば、ちゃんとあなたに意見の言える人に読んでもらってください。

「えっ?この表現はどういう意味??」

「この漢字、なんて読むの??」

「この言葉の意味は??」

と言われたアウトです。

何も考えずに、秒で直してください。

秒で。

クラウドファンディングの説明文に専門用語を使っちゃうヤツは論外【苦言】まとめ


これって「専門用語」ということだけにあてはまりません。

自分が知っていることは、誰もが知っている……であろう。

自分が知らないことは、誰も知らない……であろう。

ということに繋がってくるんですよね。

これは心理学用語で「一般化」と呼ばれるもの。

自分という人間がこの世のすべての基準になっている……と考えてしまう思考です。

まだここまではいいのですが、この状態が進んでいくと、その基準からはみ出した人を非難したり……最終的には攻撃の対象になってしまうことも。

す、すいません。

ちょっと考えが飛躍し過ぎてしまいました。

とにかく専門用語は、どんな場面においても適材適所で使うべき!!

これだけはまちがいないかと。

ぜひ参考にしてみてくださいね。


新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。