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韓国で見る日本ドラマ【韓国&日本のエンタメ|プロモ文化の違い#ドラマ編3】

 안녕하세요(アンニョンハセヨ) 南うさぎです。

 韓国ドラマを日本で放送する際のタイトルやビジュアルを比較してみましたが、今回はその逆で、日本のドラマを韓国で放送するときのタイトルやビジュアルを並べて見ていきます。

 日本で韓国ドラマのことを「韓ドラ」と省略して呼んでいるように、韓国でも日本ドラマを「日本(일본 イルボン)」+ 「ドラマ(드라마 トゥラマ)」で「일드 イルトゥ」と呼んでいます。韓国でも日本のドラマファンは多く、マニア層が厚いです。とくに、日常のささやかなことを繊細に描いている作品や和食がテーマになっている作品はとても人気が高いです。
 日本ドラマの韓国版はタイトル、ビジュアルなどほぼ同じで、ドラマの簡単な説明を加えるだけであまり変更はしていません。また、日本語のタイトルがそのまま書いてある作品もあり、なぜか韓国では原作に近いものが好まれているような気もします。【日本で見る韓国ドラマ】と【韓国で見る日本ドラマ】のプロモーションのビジュアルを比較してみると面白いですね。

※ポスター画像はすべて各ドラマの公式サイトからの引用。

●深夜食堂

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*韓国版タイトル:심야식당(深夜食堂
*日本版タイトル:深夜食堂

「深夜」は韓国語で「심야(シムヤ)」と、発音がよく似ています。このドラマに出てくる素朴な日本の料理に韓国の視聴者も夢中になり、とてもファンが多いです。韓国でも『深夜食堂 from ソウル』としてリメイクされましたが、このドラマが持っている特有の雰囲気は出せず、やはり原作を乗り越えることはできませんでした。

●孤独のグルメ

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*韓国版タイトル:고독한 미식가 (孤独な美食家
*日本版タイトル:孤独のグルメ

*主人公の五郎さんの人気は韓国でもものすごく高く、とくに「韓国出張編」をうれしく思うファンも多いです。素朴だけどおいしい料理、その料理を夢中で食べる五郎さんの姿は見ているだけで心が癒されます。『深夜食堂』や『孤独のグルメ』の影響で韓国国内では和食がブームになり、素朴な感じの和食店も増え、また一人鍋など一人で外で食事することも根づいてきました。

●ホタルのヒカリ2

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*韓国版タイトル:호타루의 빛 2(ホタルのヒカリ2
*韓国版説明:恋愛細胞が乾ききった“干物女”にある日恋がやってきてから起きるエピソードをコミカルに描いたドラマ
*日本版タイトル:ホタルのヒカリ2

*このドラマの影響で、韓国でも“干物女”という言葉が流行しました。韓国語では「건어물녀 コノムルニョ」と言います。干物女の雨宮を演じた綾瀬はるかの愛らしい姿はとても反響がよく、毎年夏になると『ホタルのヒカリ』を見るというファンは多いです。とくに日本らしさ溢れる縁側でのビールシーンは、マンション暮らしが多い韓国人にとって憧れでもありました。

●逃げるは恥だが役に立つ

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*韓国版タイトル:도망치는 건 부끄럽지만 도움이 된다(逃げるは恥だが役に立つ
*日本版タイトル:逃げるは恥だが役に立つ

凪のお暇

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*韓国版タイトル:나기의 휴식(凪の休息
*日本版タイトル:凪のお暇
*日本版キャッチコピー:大島凪、28歳。ワケあって恋も仕事もSNSも全部捨ててみた

アンナチュラル

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*韓国版タイトル:언내추럴 (アンナチュラル
*韓国版説明:主人公と同僚たちが不自然な死因で死に至った遺体の恨めしい原因を明らかにするミステリー医学ドラマ
*日本版タイトル:アンナチュラル

●まだ結婚できない男

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*韓国版タイトル:아직 결혼 못하는 남자 (まだ結婚できない男
*韓国版説明:独善的で冷笑的だけど、なんだか憎めない独身男が結婚を真剣に考えるまでの日常を描いたドラマ
*日本版タイトル:まだ結婚できない男
*日本版キャッチコピー:よけいなおせわです。

*前作『結婚できない男』も韓国でリメイクされています。同時間帯に他局で高視聴率の『善徳女王』が放送されたため、視聴率は少々低かったですがリメイク作としての評価はよかったです。それでも原作の人気には及ばず、やはり原作の『結婚できない男』を好きな人が多いそうです。ちなみに、韓国でリメイクされた日本ドラマの中一番評価されている作品は『白い巨塔』です。主演俳優の演技がとても素晴らしく絶賛されました。日本のオリジナル版と韓国リメイク版を比較して見ても面白いと思います。

●この恋あたためますか

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*韓国版タイトル:이 사랑 데워드릴까요 (この恋あたためますか
*韓国版説明:夢に挫折してコンビでバイトをしている主人公と業界最下位コンビニ社長が一緒にデザート開発をしながら展開していくラブストーリー
*日本版タイトル:この恋あたためますか
*日本版キャッチコピー:今年はいろんなことがありました。甘いものは、人を幸せにします。

●アンサング・シンデレラ

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*韓国版タイトル:언성 신데렐라 병원 약사의 처방전 (アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
*韓国版説明: 患者のため奮闘する隠れた功労者である病院薬剤師のストーリーを描いたドラマ
*日本版タイトル:アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
*日本版キャッチコピー:患者の未来と、向き合っている。見えないところで、支えている。

●地味にスゴイ校閲ガール・河野悦子

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*韓国版タイトル:수수하지만 굉장해! 교열걸 코노 에츠코 (地味にスゴイ校閲ガール・河野悦子
*韓国版キャッチコピー:ファッション雑誌の編集者を夢見ながら出版社に入社したが、思いよらぬ地味な校閲部に配属された主人公が様々な問題を貫き成長するストーリーを描いたドラマ
*日本版タイトル:地味にスゴイ校閲ガール・河野悦子

 このように、そこまで大きく変更されているわけではないものの、女性が主人公の作品などはその職業の雰囲気がよりアピールされるようなビジュアルになっているかなと思います。

 次の記事では、同じように「映画」のタイトルやビジュアルを比較していきたいと思います。

안녕!

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