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【ネットミーム総選挙】ランランルーはちくちく言葉です(ran-ran-lue is tick tick word)


自身もネットミームになった「春とヒコーキ」ぐんぴぃが募集して、1万票を東大生スタッフが手作業で集計したミーム総選挙。

マクドナルドCMでドナルドが広めようとしたあいさつ「ランランルー」がニコニコ動画でいじられまくって、元ネタを知らない小学生の間でも呪いの言葉として広まっていたのが面白かった。
もともとはドナルドの顔がファーストフードのキャラクターとしては怖いけど、オープンには言えないよね…ってみんな思ってて、そんな奴がすごい楽しそうに言ってるのを面白がっていたのに、本当の怪談になってる。

「あいつが笑顔で言ってるから怖い」はずだったのに、発言者の顔を知らない子供も「怖い言葉」と思ったのがすごい。
それを今の今まで信じていたというコメントがけっこうある。全国規模の「学校の七不思議」みたい。

学校側も「ランランルーはちくちく言葉だから使うのをやめましょう」と取り締まっていたのだけど、冷静になったらそもそも「ちくちくことば」って何だよ!「悪口」じゃダメなのか。

ランランルーはちくちく言葉です。(ran-ran-lue is tick tick word)

わからない言葉をわからない言葉のジャンルに入れてしまった。一般人の顔して話の通じない未来人の会話みたいだ。ピエロの顔が怖いって話とかけ離れてしまった。

小学生って言葉を考えたり想像をつけたして話したりする。
口裂け女が噂になって集団登校したとか、高橋名人が1日警察署長やったら逮捕説にすり替わって、その逮捕の理由をコントローラーにバネをしこんだ、ドーピングして連射していたと子供なりに理由をつけたり、8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」を原爆投下の合図ってウソついて子供騙そうぜ、と悪い大人が広めたら本当に広まっていったり。自分の使ってた言葉も大人には理解不能なのに、通じてた。でも大人になると何て話してたか、ほとんど忘れてしまう。子供のころの感性はまぼろし。

ミーム総選挙。懐かしい言葉よりも、初めて聞くことばが他の世界では常識だったりするのが面白かった。
ネットニュースで超有名人として聞いたことのないユーチューバーが出ているのを見たときなんかも、面白さと怖さが同時にわいてくる。
となりの人が見ている世界は、自分の見ている世界と違うのだ。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。