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「だーりんずのにっこり笑って30分」みんなで観よう、松本りんすの頭髪炎上

こんな最高のサムネがあっていいのか。
だーりんずの初冠番組「だーりんずのにっこり笑って30分」を見ました。全編見るためにミクチャにわざわざ登録した。このためだけに。

マキシマムドカハゲ爺さんこと第三偽柿シューシューじいさんこと、カツラ芸人だーりんずの松本りんすが、裸になって母親に電話したり、ローションをたらしたビニールプールの中をパンツ一丁で泳いだり、
「地上波史上最低番組」
と流れるだけのことはあった。

みんながおもちゃの釣りざおでカツラを釣り上げるという企画の下品さ、20年前のデリカシーのないお笑いを見ているようだったが、なにより松本りんすの裸の清潔感のなさ!!
むっちりしたおっぱいを見て、さすがにいろいろ見慣れてるはずの仲間が、胸だけ映したらBANになる、と戸惑ってるのが面白い。

全4回とも、子供に見せられないきついいじり方だったけど、長年にわたって持ちつ持たれつ、他の芸能事務所で戦力外通告を受けたソニーのお笑い部門の強い絆があるからできることだ。何も知らずにクリスマスと正月に見てしまった千葉ローカル民は災難としか言いようがない。

先輩のザコシショウが、りんすが何かするたびにカツラを叩きつける。暴力的な行動に見えるだろうが、これも中のいい犬同士が甘噛みしあうようなもの。

だーりんずの松本りんすは、キングオブコントの決勝戦に二度進出し、売れかけていたのに、薄毛で調子が狂った芸人。同じ事務所には、シショウ、バイきんぐ小峠、錦鯉まさのり、スキンヘッドで売れてる先輩たちがいるのに、どうしてもそうはなれない。
「デブ」「バカ」「はげ」で平気な人がいれば傷つく人もいる。どっちかというと松本りんすの方に共感する人も多いだろう。

ただ、何年もふたりのやり取りを見ているうちに、ザコシショウのお笑いに対するストイックさと、松本りんすの飲んだくれで説教魔の体たらくがばれてきて、最近ではSMAザコシ軍団のファンはシショウの味方で、松本りんすは何をしても「横柄」で片付けられるようになっている。

後輩にはむちゃくちゃでも家族は大事にするシショウ。
奇跡的にできた彼女に、かじりかけのビッグカツとコアラのマーチの最後のいきのこり一匹を「食うてええで」と出すりんす。
この両者の違い。

番組内でも、上下関係の厳しい世界の飲み会で、「お!お前、俺におごれて幸せそうやな!」等の無礼発言が検証される。
無礼のりんすと、誇張のザコシショウ。両方とも完璧ではない証言者。くいちがう発言。真相はどっちだ、まるでミステリーだ。

真相に近づくため、現場にいた参考人に検証してもらって、最終的には松本りんすの頭髪を燃やしたら丸くおさまるということになった。よかったね。

残念だったのが欠席したチャーミングじろうちゃん。
ザコシショウがR-1グランプリ優勝したときに短編の漫画で話題になった人だ。
漫画ではいい話を描いているのに、芸能活動ではだいたい全裸になっている。ラジオとか、赤ちゃんが寝ている隣でも全裸配信して、漫画ではやさしいタッチで常識人みたいな態度をとるので、出てくるたびにシショウとは軽く言い合いになる「お涙頂戴」。この人は、もと相方の野田ちゃんにも因縁がある。

ハリウッド軍団のメンバーの関係は普通の仲良しじゃなくて、みんな因縁と恩と友情とか妬みとかで、ぐちゃぐちゃにもつれあっている。
今の芸人ってもっとクリーンで、スポーツチームみたいに仲がいいのを強調しようとするのに、このおじさん軍団はいやがらせも言い争いもするし、ねばねばぐちょぐちょした濃い繋がりがある。
誰かが成功したら他のメンバーもなんとか便乗して一緒にテレビに出ようとする。
必死さが気持ち悪くて面白くて、自分のまわりにこんな関係性ないから、ちょっと離れて観察するのが癖になる。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。