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妊娠から出産までの210日間(前編)

妊娠がわかったのが10月の事。素直に嬉しかった。そして、近所の産婦人科に行って診てもらった。

「輪っかが2つあるよ」

担当の女医さんからそう言われた時、頭が真っ白になって、妻と顔を合わせた。まさか。2つって事は「双子?」って感じで。

でも、その後先生は「まだ初期だからこのまま2つ育つこともあるし、片方が消えちゃうこともある」と説明されたが、そんな説明は上の空だった。

本来は4週間に1度の妊婦検診だが、2週間に1度ということでその2週間後にまた来てねということで予約してから家に帰った。

どうしようね?

家に帰って二人して話したのそんな言葉ばかり。まったく想像していなかったし、そんな事(双子の親になる事)考えてもいなかった。

次の検診までの記憶は、今でもまったく思い出せない。何を考えどう過ごしていたのか。

ー 二週間後。

また二人で産婦人科に行って、また驚いた。

1人いなくなっちゃかな

!?

エコー検査中先生が発した言葉の意味を理解するのに時間がかかった。いなくなっちゃって?どういうこと?

先生曰く、前回確認できた二つの輪っかが一つしか確認できないと。双胎妊娠のうち30%の確率でバニシングツインという現象もある事、今回だけ隠れている可能性もある事。いっぱい説明してくれたけど、また頭が真っ白になって何にも入ってこなかった。

たった1カ月のうちに、妊娠の喜びと双子だった事の驚き、そして一人の命が消えたショックを味わった。とても複雑だったけど、でもまだ一人の赤ちゃんの命は育っているんだから。と二人で話して前向きになって...

きっとバニシングツインで、いなくなった赤ちゃんの命は、残った赤ちゃんの中で生き続けるんだと信じて。

ー そしてまた二週間後。

3回目の検診。どうか一人の赤ちゃんは無事に育っていますようにと願いながら診察室へ行った。

あれ、もう一人隠れてるかも!?

そう先生が言って。それからは5分くらいいろんな角度?から診てもらって、、

「うん、双子だね!間違いない。」

「前回は、隠れてたんだねw」

鳥肌がたって、体中の細胞が急に地面に着くかのように(意味不明)安堵した。

その日まで2週間、落ち込んでいた事が嘘のように、前向きになれた。

それからは、急に父親になった自覚が芽生えて。4人家族のはじまりを感じて。

そして、近所の産婦人科では多胎出産は取り扱ってないという事で(汗)、周産期センターである大学病院に通院する事になった。

季節は間もなく冬。二人だけで過ごす最後の冬はあっという間に過ぎていった。

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かたじけない
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源 義家

UI/UXデザイナー。 都内コンサルティング会社勤務。マーケティングからデザイン、Webサイト構築・運用までサポートしています。一人でも多くの方の為になるような記事を発信していきたいです。先祖の名前を拝借中。 #UXデザイン #SEO #Webデザイン #HTML #CSS

神経質パパの育児ノート

父親になって4歳になりました。これまでの事、これからの事、失敗しながらも子供と生きていく等身大の父親をノートにまとめていきます。
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