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DTM音源紹介2023

買った音源と手持ちの音源を適当に紹介します。2023年11月ver。

reFX NEXUS 4

 今更ながらNEXUSを買いました。ソフトシンセはMassiveとSylenth1を持ってたりSERUM、Spire、Pigmentsなどメジャーどころはほぼデモたのですがしっくり来ず。僕は完全にバンドメインでシンセはPad、Lead、Bass等を要所でちょろっと入れるくらいなので、結局プリセットから選んですこしtweakするくらいなんですよね。シンセサイザー自体は大好きでツマミをいじるのは楽しいんですが、実際の制作となると目的の音にできるだけ速くたどり着きたいので、細部の編集耐性は割り切ってプリセット芸人に甘んじることにしました。
何よりいろんなソフトシンセを調べてデモって買って仕組みと使い方を勉強する時間を節約できることが最大のメリットです。その他のソフトシンセへの物欲、迷いが消え去りました。プリセット主体で運用するにしてもいちいち音源を差し替えずかなり広い範囲をNEXUSのみでカバーできます。
「時短ツール」という評価が多すぎて出音は微妙なのでは…?とも思ったし、デモれないくせに本体だけで3万円以上するのでずっと悩んでましたが、買って音出してみたら普通にめちゃくちゃ良いです。繊細、ハイファイで解像度が高い印象です。かつ動作も軽いのでほんと実戦向きです。
アナログ系も試してみたくてAnalog 1-3とVintage Synth 2のExpansionも買いました。後述するようにここぞ!という所ではやはりDivaの勝ちですが、十分に本物の音が出るので、重要なパート以外またはアナログの音がほしいけどエグすぎないあっさりめの音がほしいシーンでは実機系もNEXUSでいい気がします。

u-he Diva

NEXUSを買ってもDivaは続投です。バンドサウンドにもっともマッチするのは実機アナログシンセだと思っているので、もっとも実機に近いVAシンセであるDivaは必須です。
何がそんなに良いのか?NEXUSはROMpler(サンプリング音源)なのでアナログシンセの波形自体はまさに実機のものですが、NEXUS全体の傾向としてハイファイであっさりめゆえ、実機のエグさ、いい意味でのガサツさが足りません。また生楽器を除いてRound Robinがないので毎回必ず同じ音が鳴ります。フィルターも単なる補正用のデジタルフィルターで実機らしいドライブ感はありません。また多種ある他のVAシンセは「基本波形から減算式で音を合成する」という点ではVA方式の音源ではあるものの、実機の不完全な挙動を模しているものはごく少なく真の意味でVirtual Analogではありません。
Divaはオシレーターごとのピッチの微妙な誤差、電圧の揺らぎによるピッチや音量のドリフト、実機のフィルターの挙動まで再現しています。あえて言えばデフォルトでフェイザーやコーラスがわずかにかかっているイメージです。これが実機的な心地よい太さ、滲み、有機的な揺らぎを与えます。また(実機系では当たり前のことですが)基本波形も例えばSawが理想的なSaw波形ではなく、モデルごとに特有の波形をしています。理想的な波形に対する再現度が低いのです。これが各実機シンセのサウンドの個性にもなっています。
デジタルシンセでもウェーブテーブルやLFOを駆使して擬似的に実機っぽさをある程度再現はできますが、めちゃくちゃ無駄な時間がかかるし、できたとしてもDivaのクオリティには届かないので、実機の音を目指すのであればDivaを使うのがベストです。
MinimoogやProphet単体なら同レベルのソフトシンセはありますが、Divaはセミモジュラー式なのでDCOやFMなどどんなシンセでも作れるところが美点です。Minimoog、MS-20、Juno、Jupiter、それらのマッシュアップシンセなど一発で最高品質のものが手に入ります。発売は2011年だと思いますがこれを超えるVAシンセは未だ発売されていません。神。

Arturia Analog Lab V

Analog Labは使用頻度はほぼないのですが、プリセット主体で中身はシンセエンジンがあり(サンプリング音源ではない)tweakができて動作も軽いので、NEXUSとDivaの中間的な使い方ができます。「ラフでAnalog Labを使いDivaに差し替え」的な運用を想定してますが実際の制作ではいきなりDivaで作ってそのまま行くことがほとんどですね。トラック数も多くないので。
実機の再現度ではDiva等の一級品には劣ります。この動画とか分かりやすいけどヴィンテージ風デジタルシンセですね。シンプルにいろんなシンセの音が出るのでカタログ的に楽しめます。

AIR Vacuum Pro

これはBFセールで1,000円ちょいだったので買いましたがあんまり出番はないと思います。ただソフトシンセには珍しくオシレーターのピッチドリフトや音量の揺らぎが再現されているので、これはこれで実機的なVAシンセとして持っていてもいいかなと思って買いました。1,000円だし。

GGD The Nolly Bass Library

Nollyのベース音源が出たので即買いしました。Submission AudioのDjinn Bassも持っていますがサウンドはま〜ほぼ同じです。DingwallにDarkglassの音。
DjinnBassとの比較や詳細はXに書いてます↓
ちょうどDjinnBass2が出たので興味ありますがしばらくはNollyで不足はないでしょう。

GGD P V Matt Halpern Signature Drum

P5も買いました。スネアがちょっと軽めな音なのでスタックしたりして使ってます。GGDのPシリーズは大体そうですがTurboをフルにしてもそんなにMix Readyな音ではないのでちょこちょこDAW側で加工が必要です。あとタムも少ないので結局GGD InvasionかBogren DigitalのKrimh Drumsに戻ってしまいますね。もともとMike Portnoy好きなのでティンバレス的なハイピッチのタムがないと思い描いたフレーズが打ち込みにくい…。

Bogren Digital Krimh Drums

こちらがそのKrimh Drumsです。そのままで使えるサウンド、豊富なシンバル、レフトサイドのフロアタム、Bogren印のトリガーサウンドを備えます。音は悪く言えば「よくあるモダンメタルコア」良く言えば「モダンメタルコアの最適解」です。特にシグネチャーサウンドにこだわりがなければこれ買っとけばとりあえず「これこれぇ!」って感じの強いドラムが手に入ります。
↓の曲で使ってます。


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