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今週(3/4週)の注目SaaSディール

海外SaaS企業を中心に5社の注目の資金調達ディールをピックアップ。

今回はいきなりSaaSではないですが、急成長のモバイルベースの銀行を運営するChimeや、InsurTech SaaSのShift Technology、HRTech SaaSのBetterWorksのシリーズB追加ラウンドなど、注目のディールが多かった。必然的に、Bessemer Venture Parnersや、Accel、KPCB等、名立たるUS著名VCのディールが多かった。
(FX rate: 1USD=100円換算)

1.サンフランシスコ発!手数料無しのスマホ銀行 Chime: シリーズD 200億円調達

Chimeは、2013年にアメリカ・カリフォルニアで創業した、急成長モバイル銀行スタートアップ。月額手数料、口座維持手数料、当座貸越手数料、海外送金手数料無し。デビットカード等の支払手数料が収益源。スマホに最適化されたユーザー・フレンドリーなUI/UXで、特に店舗に行きたくないミレニアム世代に大人気。今回のシリーズDでは、評価額1,500億円で、DST Globalがリードで新規投資家にICONIQ CapitalやDragoneer Investment Group等, 既存投資家もMenlo Ventures,やForerunner Ventures等も参加して200億円調達。(ちなみに今回の調達では、オーバー・サブスクライブ(=投資家が殺到して、調達額以上の出資希望があった)らしい。
リンク: TechCrunch記事Chimeサイト

2.パリ発!生損保の不正請求検知SaaS Shift Technology: シリーズC 60億円調達

Shift Technologyは、2013年にフランス・パリで創業した損害保険・生命保険などの保険金詐欺検出にAIを利用したソリューションを提供するスタートアップ。既に全世界で50社以上の保険会社と契約済み。今回のシリーズCでは、Bessemer Venture Partnersがリードで、Accel、General Catalyst等、早々たる有力VCから60億円調達。

リンク: TechCrunch記事CNET記事(日本語)Shift Technologyサイト

3.ウェブサイト作成・管理SaaS Pantheon: シリーズD 40億円調達

Pantheonは、2010年にアメリカ・カリフォルニアで創業した、WordPressやDrupalベースのウェブサイトを簡単に素早く構築、リリース、管理できるSaaSを提供するスタートアップ。現状5万ユーザー以上のサインアップ、1万以上の有料ユーザーを抱え、Pantheonで30万近くのサイトが作成されている。今回のシリーズDでは、Sageview Capitalがリードで、既存投資家の Foundry Group等も参加して計40億円を調達。
リンク: GlobeNewsWire記事Pantheonサイト

4.エンタープライズ向け従業員のパフォーマンス管理SaaS BetterWorks: シリーズB Extension 27億円調達

BetterWorksは、2014年にアメリカ・カリフォルニア発祥のエンタープライズ向け HRTech×SaaSスタートアップ。4半期でのOKRやフィードバック、従業員への褒賞等により、従業員の継続的なパフォーマンス改善を一気通貫で管理できる。全世界20言語以上にローカライズ済み。今回のシリーズBのエクステンションの位置付けで、KPCB(OKRの本"Measure What Matters"で有名な、伝説の投資家John Dorrが担当)とEmergence Capitalから27億円調達。ちなみにKPCBはシードから参加。
リンク: FinSMEs記事BetterWorksサイト

5.工事系のフィールドサービスの生産性向上SaaS Zinier: シリーズB 22億円調達

Zinierは、2015年にアメリカ・カリフォルニアで創業した、通信やガスの工事などのフィールド・サービスの生産性向上を支援するSaaSスタートアップ。(サービス説明)。今回のシリーズBでは、Accelがリード投資家として、Founders Fund、Qualcomm Ventures等から22億円を調達。
リンク: Venture Beat記事Zinierサイト




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