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#一行日記 2024/4

四月、寄稿をしている「故郷喪失アンソロジー」のクラウドファウンディングが始まったり、101名のご支援をいただき終了したりしました。自分の書いたものが確実に101名に届くというのは、ただ単純にすごいなと思います。今までそんなに読んでもらったことない。


2024/04/01
この時間まで粘りましたがなんも面白味のある冗談を思いつきませんため、鳩は港に帰ります。

2024/04/03
天気が悪いというだけで何もする気が起きないため、天気が悪いということは何をしなくても許されるということになります(なりません)。

2024/04/05
「一番搾りって / 実は変わった / 名前ですね」
このコピーすごく語感が気持ち悪くて、あえてなんだろうなあとは思うものの、どういう意図なんだろう。「〜 / 変わった / 名前ですね」もしくは「〜/実は変わった / 名前です“よ”ね」とか……“実は”と語尾が合ってない感じがする。

2024/04/06
われわれは虫と同じ、花が咲き気温が上がればのこのこ集まる、所詮は動物。

2024/04/07
一日遊び回って一日寝るので、あと一日休みが必要。

2024/04/08
お医者さんお墨付きの「綺麗な膝!」判定を得るために病院にかかること一時間。

2024/04/09
ただ表現物を知っている人がひとりずついなくなっていくたび、ぽっかりとした空洞に、ひとりずつその表現物と、名前と姿が並んでいく。

2024/04/14
熱があるのに気がつかないことに定評がある。

2024/04/15
締切との競争が始まってまいりました、ちょっとこういうのに時間がかけられなくなるかも。

2024/04/16
「神田祭」の時の客席の異様な華やぎは何度見ても特殊だと思うし、そりゃそうもなる。

2024/04/17
エ、良いかね君、主役たる者というのは、作者を向こうへ差し置いて、サッサと先へ歩いて行かなけりあならない、それを何が気に入らずそんなところに立ち止まって居るのかね。

2024/04/19
鳩は非力のため、強風にすっ飛ばされて架線に引っかかりました。

2024/04/21
田んぼを見ながら季節を測っていたこと、東京にいると忘れてしまう。

2024/04/22
このまま天気が安定してくれないと永遠に眠く、原稿が終わらない。

2024/04/23
見たかった公演の切符発売をすっかり忘れており、完売のお知らせにより気が付かされたため、もう鳩はなにもできません。

2024/04/24
家にいながら、早く家に帰りたいといつも思っている。

2024/04/25
刻々と締切が迫ってきており、にっちもさっちも。

2024/04/26
仕事を終え、原稿缶詰が始まる。

2024/04/27
お前はどこに住んでいるんですか……?(原稿をやっている際の口癖)

2024/04/28
歩くことによって地図が完成する。

2024/04/29
梅田駅、もうちょっとぎゅっとしてどうにかしてくれないといずれ鳩が迷い鳩になって抜け出せなくなる。

2024/04/30
うさぎに相槌を求め、うさぎの様子を見て、うさぎに挨拶をして寝ること、どれだけ経ってもそれをやりかけて辞めるのがなおらない。

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