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長男ロン毛のすゝめ

おま誰?

学生時代にロン毛になって社会人でバッサリいき、会社を辞めてロン毛になろうとしている長男です。

長男というポジション

ここでの長男は"お姉ちゃんがいない"長男。つまり一人っ子か弟/妹がいる兄を指します。
まず特徴としては一番年上である故に様々なライフイベントのパイオニアである可能性が高いです。
進学や受験、一人暮らしや社会人として働くタイミング、結婚や子育てなど、家族内の近い年代の中では初めてこれらを経験するのは長男なことがほとんどで、それを知見や実用的なアドバイスが少ない状態でこなさなければいけません。なんならそこで一定以上の成功を収めて「お兄ちゃんすごい」と弟や妹から思われたいという願望まである人もいるかもしれません。

また家によって異なると思いますが、家業や不動産を継ぐ可能性が高いと思います。
故に「失敗できない」「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーを感じで生きている長男も少なくないのではないでしょうか?
実際僕は男二人兄弟の長男ですが、なぜか小学生ながら「無駄遣いはダメだ」という意識が小さい頃から強くあり、スーパーのレジの先にある1回100円のガチャガチャをしたいと自分から言えなかった記憶があります(弟は普通におねだりしてました)。
弟とモンハンやポケモン、スマブラ、カービィのエアライド(懐)などをやる時も、基本的には「兄である自分の方が上手くなければならない!」と可愛げのない謎のプライドと共にプレイしていました。楽しければそれで良いのにね。

長男と家制度

この「長男の呪縛」というアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み、偏見)は年齢的な上下ももちろんありますが、環境的な要素として家制度があるのではないかと思いました。
家制度とは1898年〜1947年ごろの約50年間続いた民法上の家族制度で、その内容を超ざっくり簡単にまとめると、

  • 戸主(家で一番年長の男性)がそこに所属する家族全員を絶対的な権利(戸主権)をもって統率する仕組み

  • 結婚や居住場所などは戸主の同意なしには自由に決めることができない

  • 代わりに戸主は家に所属する家族全員を扶養する義務がある

  • 戸主を引き継げるのは、代々原則長男

という感じで、まぁ会社でいう「社長」くらいの立ち位置になるのが「長男」だったわけです。
この制度自体は現在は廃止されていますが、ちょうど僕たちの祖父母〜曽祖父母世代がこの制度があった時代を生きており、まだ世論的な観点では部分的にこの制度の価値観を現在に残しています。

家制度の身近な例として「結婚後の苗字」がわかりやすいと思います。
結婚の際はどちらかの名字に統一すればいいというルールにも関わらず、結果的には95%以上の夫婦が夫の苗字になっているそうです。
また現在では古臭いとされてる価値観の一つに「夫は外で仕事、妻は家事」という役割分業がありますが、これも家制度の名残なのかなと思います。

※調べていく中でこれに関連してジェンダー的な問題点を言及する記事がたくさんありましたが、タイの性別の種類が18種類?あるということを知って以降、ジェンダーについては「社会サービスは生物学上の性別に沿って受けて、あとはもうそれぞれ好きにしなよ」としか思わなくなったためここでは触れません。

ロン毛のすゝめ

上記のように社会的に根深く残っている価値観が、「長男の呪縛」を生み出しているのではないかと思いました。
事実、大学生の頃の僕も3年生になると自然と公務員試験講座を受講していましたし、なんとなくそれが家族含めた「周囲」から期待されているような気がしていました。
その後、一緒に公務員になろうと誓った友達を裏切る形で海外の放浪が始まります。どうした自分。

しかしそういった境遇にいる長男には是非とも「ロン毛にしてみてはどうだろう」と提案したい。

ロン毛の持つイメージは「社会不適合者」か「サーファー」か「スティーヴ・アオキ」です。

スティーヴ・アオキ

つまりロン毛という、世間的な長男とは反対のイメージを持つアイテムがあなたを長男の呪縛から解放してくれる。かもしれない。
「まずは形から入る」なんて言葉がありますが、自身の外見的なイメージでそれを実践するわけです。

僕自身、一度ロン毛にしてみて感じたのは「普通にしているだけでも過大評価される」です。
3秒で決まるとされている第一印象において、ロン毛はほぼ最悪クラスのtier1に位置しています。
だからこそ、そんな人が別にどんな変わったことをしていようが「まぁそうだよね」になるのとは逆で、普通であることがポジティブに変換される。と思っています。

また、ロン毛の良いところをいくつか挙げると、以下のようなものがあります。

  • 伸ばす過程で髪を切る頻度が減り、美容代が節約できる

  • 短くする(元に戻す)必要性があっても、すぐできる

  • 冬は首周りの冷えを軽減してくれる。夏はヘアゴム等でくくれば問題ない

  • 寝癖がつきにくい

  • 居酒屋で何も言わなくても灰皿が出てくる

それに対してデメリットはシャンプーのプッシュ回数が増えるのと、髪をくくらずにラーメンを食べるとヘアつけ麺してしまうことくらいなので、明らかにメリットの方が大きいと言えますね。

また、あるアンケート(信憑性なし)では、女性の75%がロン毛を嫌っていいる(ただしイケメンなら可)らしいですが、そんな都合の悪い情報を物理的にシャットアウトする時も目をロン毛で覆ってしまえばノープロブレムです。


最後の方は少し結論への持っていき方が強引だった気もしますが、ご提案は以上です。

長男の呪縛に限らず、無意識的に感じている周囲からの期待やプレッシャーなどは、プロセスはどうであれ、一度それから解放されると「自分が勝手に感じてしまっているもの」と後々気づくことが多いです。
あくまで今回はその一例を取り上げましたが、ここまで読んでくださったあなた(長男/長女/次男/次女/それ以降の弟妹)が自分らしく様々な挑戦をする人生を勝手に応援したいと思います。

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