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労働収入と権利収入について【バケツとスコップの話に例えて】

Q .いきなりですが質問です。

あなたは慢性的な水不足の村の住人です。
若くて逞しいあなたは村から5キロ離れた川の水を今後村のために「毎日届けて欲しい」と言われました。
あなたは、「もちろん水は届けるが働いた分のお金を貰えないと困る」と回答しました。すると、「水を届けてくれた分、報酬は渡すよ」と言われました。

さて、この時、あなたは、バケツを持ちますか?
それとも、スコップを持ちますか?

A 1.バケツを持つと回答したあなたは、
従業員、自営業的な考え方の人です。
恐らくバケツを持って川の水を運ぶというイメージが容易に湧き、バケツを選択したでしょう。
バケツを持って、水を運ぶという行為は、ごく自然で誰もがすぐ思いつき実行に移すでしょう。
しかし、この方法には欠点があります。それは、当然ですが自分が運ばない限り村に水を届けることはできません。つまり、自分が水を運ぶのをやめた途端、収入が途絶えてしまうということ。また、やめるつもりはなくても怪我を負い、水を運べなくなってしまうと、嫌でも収入が断たれてしまいます。これはいつまで経っても労働から解放されず、一生バケツを運ぶ村の労働者として働き続けなければなりません。

A2.一方で、スコップと回答したあなたは、
ビジネスの商才があるかもしれません。
普通、水を届けるのに「運ぶ」という安易な考えがすぐ思うつく人が殆どでしょうし、その上で、より多くの水を運ぶことができるバケツを選びます。
しかし、スコップという一見全然水を運ぶのに適していない道具を選んだあなたは、「運ぶ」ではなく、「繋ぐ」ことが頭に思い浮かんだでしょう。
そう、スコップで穴を掘り川と村を繋ぐのです。
穴を掘り川と村を繋ぐ間、水を届けることができず一時、無収入となってしまいますが、一度繋いでしまえば自動的に水が村へ供給されるようになります。そして、その仕組みを作ったあなたは権利収入として何もしなくても一生お金をもらえるようになりました。

いかがでしょうか?
時間と労力を売り労働者として働く、労働収入と、
自動的に収入が入る仕組み(システム)を作る、権利収入。
あなたはどちらの働き方を選びますか?


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