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【将来不安】憂う日本の現状と個人で今後できる対策

ライフサイクルについて

プロダクトライフサイクルというものがあり、あらゆる製品には導入期から成長期→成熟期→衰退期と4つのフェーズに分けられます。
これは製品に限った話ではなく、他のことにおいても同じようなサイクルがあり、例えば、人間の一生も、生まれてから(導入期)子供から青年へと成長し(成長期)、成人してから壮年時代を過ごし(成熟期)、老人となり誰もが死に近づいていきます。(衰退期)

戦後から現在までの日本のライフサイクル

そして、国においても同じで特に日本においては分かりやすく4つのサイクルを辿ってきていて、現在は、完全に衰退期といえるでしょう。
近年の日本では、戦前と戦後で大きく変化し大きな節目でもあったことから、敗戦後のアメリカGHQによる改変の時代、1945年〜1955年を近代日本を作る「導入期」であったとします。
その後、高度経済成長によって世界的に大きく発展を遂げた1955年〜1975年頃が「成長期」。その後のバブル期までの1990年頃までが「成熟期」。
そして、バブル崩壊から現在に至るまでが「衰退期」といえるでしょう。

日本の衰退と現状

そして今も変わらず、衰退の一途を辿っている日本は、高度経済成長によって、長らくアメリカに次ぐ第2位のGDPを誇っていました。
しかし今では、中国、ドイツに抜かれ第4位まで後退。その国自体の元気度の指標ともいえるGDPが上昇どころか低下しており、さらに他国に抜かれてしまっている現状は衰退していると言わざるを得ない。

そんな今後の日本を憂う現状や課題は山積みで、衰退している現状を簡単に以下に列挙してみた。

【日本の現状】
・少子高齢化(2043年まで高齢者は増加し続け、少子化は止まらない)
・人口減少(約50年後の2070年には約4000万人減少(-30%減少))
・円安(2022年には32年ぶりとなる1ドル150円台の円安水準を更新)
・増税(1989年に導入された消費税は30年で10%まで上がり今後も増税の見通し)
・物価上昇(好景気のバブル期と同じ3%台まで上昇)
・賃金横ばい(先進国7ヶ国の中で唯一日本は横ばい)

こうやってみると、正直プラス要素がなくマイナスしかない。
これは結構深刻な状況で、本気で今後の日本を憂う要素しかないのは、お分かりいただけるかと思う。

そのような状況の中、以下の出来事を見ていただきたい。

【上記現状に対する出来事】
・一般NISA(個人投資家向け税制優遇制度)の推奨(2014年〜)
・iDeco(個人型拠出年金制度)の見直しと推奨(2017年〜)
・副業解禁(副業禁止の規定を削除)(2018年〜)
・終身雇用制度の崩壊が経団連会長の会見で大衆に大きく認知(2019年)
・老後2000万円問題が話題となる(2019年)
・新NISAで制度見直し(2024年〜)

まだ記憶にも新しい出来事もあるかと思うが、上記の通り、ここ10年程で、ダイレクトに国民の不安を煽られるような出来事が目白押しとなっている。

一見、NISA・iDeco、副業解禁などに関しては、プラスな要素と捉えられるかもしれないが、上記に挙げた日本の深刻な状況を考えると、国がいつ国民の面倒を見ることができない状況になってもいいように、個人への判断に委ねているようにも思えて仕方ない。

その証拠に、NISA・iDecoは制度の名前の先頭に「個人型」と名が付くし、副業解禁も会社だけに頼らず、個人の資産は個人で責任を持って運用していくようにといった裏のメッセージを暗に示していてもおかしくない。
そうなると、今の若い方が正直将来貰えるかどうか分からないと思っている年金への不安も現実味を帯びてくる。

最悪を想定して不安解消に繋げる行動を

長らく続いた成長成熟期の余韻で誤魔化せていたこれまでの衰退期フェーズもいよいよ本格化してきて私たちの生活にダイレクトに響いてくると思います。上記にもあった現状や出来事を踏まえると、今後、個人の生活や資産は、個人で自衛していくしかありません。今こそ個人がマネーリテラシーを養い自分の資産は自分で責任を持って守り、これからもまだまだ長い人生を楽しく生きていく必要があります。

最悪を想定して早めに動いておくことに損はありません。
マネーリテラシーや稼ぐことにフォーカスした記事を書いてますので、是非他のnoteも参考にしてみてください。


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