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マインドフルネス・メディテーションの実践で知られる議員が米大統領選に立候補

2020年に行われる大統領選挙に、マインドフルネスを実践していることで知られる民主党議員、ティム・ライアン氏が立候補しました。Business Insiderでインタビューがアップされていたので、簡単に訳してみました。

「議員であろうと、子供を持つシングルマザーであろうと、すべての人が忙しい毎日を送っていて、多くのストレスと不安を抱えながら生きている」
「マインドフルネスは、心が過去や未来に思いを馳せている時、「今この瞬間」に意識を向ける訓練です。心を律して、自分のまわりや自分の内側で何が起きているのか、深く注意を向けるのです。そうすれば、自分の癖や心の状態を理解することができます。そのことによる恩恵はすばらしく、日々リサーチによって証明されています。ストレスの軽減、集中力の向上、免疫力の向上、よりよい決断ができることなどの効果があります」
2008年にティムライアンはマインドフルネスのリトリートに参加。オハイオ州の議員としての多忙なスケジュールから一休みするためでした。
「携帯もなくて、仕事の手紙も書かない状況を経験するのは感慨深かったです。中には数日間は他の人と話してはいけないリトリートもあります。牛乳瓶に(水と)砂を入れて降ったら瓶の向こう側が見えなくなりますが、テーブルの上に置いたらだんだん下に沈んで行きますよね。心も同じです。これまでどれだけ「頭の中の声」が常に聞こえていて、自分自身をどれだけ疲れさせているか自分で気付いていないのです」
「コービーブライアントやレブロンジェイムズ、マイケルジョーダン、企業のCEOたちがこの訓練をしています。なぜなら、とてもシンプルだけどとてもパワフルだからです」
ライアンは議会だけでなく、コミュニティも日常的なメディテーションの訓練が必要だと考え、実行するこにしました。今では毎週月曜日の政党幹部会で彼がリードをしてメディテーションをし、マインドフルネスのリサーチとプログラムのために360万ドル(日本円で約4億円)の資金を集めました。
「退役軍人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)で7種類も8種類も飲んでいた薬をマインドフルネスの訓練でやめることができ、退役軍人局の医薬品費のコストを減らすことができたし、彼らの生活もよくなった。子供たちにもよい影響を与えている。暴力がはびこる家庭や地域に住む子供たちがマインドフルネスを実践することによって、攻撃・逃避反応がなくなり、よりよい判断を下すことのできる脳の部分の働きが活発になったり、集中力が高まったり、注意を払うことができるようになったり、認知能力が高まったりという効果が出ている。私ができる一番のアドバイスは、とにかく始めること。5分間のアラームをセットして、テレビやラジオ、携帯の電源を消して、5分間だけ静かな時間を過ごすのです。毎日数分間続けるだけで物事に反応するのではなくて、対処することができるようになるんです。そして、自分に起きていることに、反射的に反応することが少なくなるのです」

日本でも教育の場で取り入れるようになることを願うばかりです!