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レポート第8回レタスマインドフルネスワークショップ6

(続きです)

精神的な修行も、必死にやっている人が意外ともろかったりします、本当にできる人は人当たりが柔らかい。
武道とかと同じです。目立つ人は大したことないんです。


「なんでもないこと」に目を向ける能力は大切です。

生命には快・不快・快でも不快でもないという三つの感覚(受じゅ)があります。
動物などは、ただこれに反応して生きています。
人間もほとんどの時間をこの三つに動かされてただ生きています。

人間が気づきやすいのは苦受。痛みや苦しみですね。その次に気付きやすいのが楽受。気持ちよさです。
もっと感覚を観察することに慣れてくると、どちらでもない=不苦不楽受、中性の感覚に気付くことができます。
そうすると、ナチュラルな感覚の素晴らしさが分かってくる。

ただ生きていてトラブルが起きていないことが奇跡なんです。
我々は素晴らしいもの、プラスなもの、めったにないものが来ることが奇跡だと思っていて、そういう奇跡が起きて欲しいと思っている。
でも歩けなくなったとき、無意識に歩けるという普通の生活こそ奇跡なんだって、失われた時に分かるんです。
朝目が覚めて起きる。水で顔を洗う。ご飯を食べる。これが奇跡です。
欲を追い求めて、「何もないという奇跡」に気付かず、もっと素晴らしいことがおきて欲しいと思うことが苦しみです。
だから生活の中のニュートラルなことにもっと目を向けて、その素晴らしさに気付いていきたいと思います。


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次回六月もワークショップを予定しています。
是非ご参加ください!

(この項終わり)