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レポート第11回レタスマインドフルネスワークショップ1

2019年8月17日に月島で第11回レタスマインドフルネスワークショップが開催されました。
台風が過ぎた後、最高気温37度という予報があった日にもかかわらずご参加くださった方には、篤くお礼申し上げます。

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「いいかげん(良い加減)でいく方法」坂井洋介

こんにちは。暑い中来てくださって、ありがとうございます。
今回も引き続いて、神経症、神経質な人間がどうやると安心し、「いいかげん」で過ごせるのかということを、私の経験からお話していきたいと思います。
私は昔から心配事を掴んでしまう、むしろ探してまでいろんなことを心配する(笑)ところがありまして、どうなればそれが良くなるかをずっと研究しています。
ヴィパッサナー瞑想で私の脅迫神経症が劇的に改善したということはありますが、それ以外にも、ちょっとしたことで楽になる方法をお伝えしていきたいと思っています。

「良い加減」とはどのあたりなのか?
これは基本的に受容の話になると思います。
元々イイカゲンな人がさらに受容的(現状肯定的)になってしまうのはどうかと思いますが、神経症的、神経質な人にとって必要なのが受容性です。
どんどん細かくこだわっていきがち、とらわれがちな人には、「まあいいじゃん」と言い続けることですね。
それはアファメーションでもあり、自己暗示でもあり、言い聞かせることでもあるのですが、
状況を許容出来る言葉を自分に語り続けることです。
「まあいいじゃん」「それでいいよ」、というのが受容性ですが、これを支えるのが「今」を知ることです。

休日に部屋でリラックスしていたら、隣の部屋から大きな話し声が聞こえてきて、うるさい。
うるさいことが気になって、音が聞こえている間中(終わってもずっと)イライラしてしまう人がいても、おかしくありません。
しかしマインドフルネスを実践している人は「今、音が聞こえた」。今そうなっている現状に気付いて、そのままにできます。音が聞こえたことにとどまって、イライラしない。
音→「イライラする!」に行くか、音→「まあいいじゃん」に行くか、「まあいいか」にいくためには、「今ここ」を知ることがポイントです。
今自分が怒っていることをそのままに気づかれていれば、受容しやすい。
気付くことで心にスペースのようなものができて、「イライラにいかない」という選択がしやすくなる。もちろんイライラを選択することもできますが。

すべての土台として、「今ここ」に気付いていることが大切といえます。

その一方で受容の反対の「制御」に対応してゆくにはどうするか。
少なくとも在家で、人間関係があり仕事があって社会生活をしている私たちは、制御をして生きています。
生活全般が制御によって成り立っている、そういう人が神経質、神経症的部分を直すにはどうすればいいのか。
方法はアファメーションでも、独り言を変えていくでもよいですが、少しずつ変化していく。それがとても大切なことではないかと思います。

勢いよく、素早く大きく自分を変えようとすると「受容性」に無理がかかって、リバウンドしてしまう。
たしかに私たちは変わっていかなくてはいけないのですが、それは少しずつでなくてはいけないのではないか。

(続きます)