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レポート第10回レタスマインドフルネスワークショップ2

(続きです)

また、「感情にアクセスする」という方法もあります。
安心していた時の記憶や、明るいポジティブな記憶を引っ張り出すんです。
感情にダイレクトにアクセスするというのは難しいけれど、抵抗が起きづらいというメリットがあります。
言葉だと、アファメーションで説明したように、反論できてしまうのが弱点です。

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この「感情に直接アクセスする」という方法を、私(しの)も以前習ったことを思いだした。

EMDRを受けていた時、眼球運動によってトラウマを消去する施術の前にフラッシュバック防止のための「セーフティ・プレイス」を作るという作業をカウンセラーと行った。
EMDRが始まると、一人でいる時に不安、恐怖のような激しい感情に襲われることがある。その時に逃げ込める心の避難所を作るのだ。
「安心できる場所とか、思い出は何ですか?実在でなく、空想の世界でも」という問いに「布団の中なら安心できます」ということで、その感覚に『フトン』と名前を付けていつでも呼び出せるようにしてもらった。最近は漠然とした恐怖や怒りに襲われることはなくなったので『フトン』にも戻ってないが、坂井さんが言っていることと同じ仕組みだろう。
http://meisouizenn.blog.fc2.com/blog-entry-115.html

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反論できてしまうのが欠点とは言いましたが、それでもアファメーションの利点は大きいです。何といっても手軽ですしね。

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ここで参加者から非常にいい発言があった。
「私も心配性なんですが、それは安心することが好きだからなのではないかと気づきました。『こうなったらどうしよう→大丈夫だった』という経験を得るために、『こうなったらどうしよう』という仮定を沢山つくり出しているんです。気になる事案に対して、過程の条件を次々に作っては、『もしこうなったらこうして、それにこう来たらこう対応して』と心配の種を自分で増やしているんです」
「今までに一番効いた感じのするアファメーションは『困ったことは起こらない』でした。否定形はアファメーションに向かないと言われますが、どうなんでしょうか」

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ああ、それはとてもよくわかります!
私(坂井)も同じように無数に分岐を作っています。「そんなこと、絶対に起こらないよ!」と自分で自分にツッコミを入れたくなるぐらい、ありえない状況を作り出しては心配してしまう。

(続きます)