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何を撮ればいいのかわからないマン 〜ストックフォト編〜

前回までのあらすじ

カメラを買って写真をやるも下手すぎて迷走。何を撮ればいいのかすらに悩む。スペック信仰のもと機材は揃えつつ、なんとかかんとか続けるも『正解』がわからず成長に悩む日々。客観的な指標が欲しくて行き着いた先は……

そんな前回はこちら

で、僕が行き着いたのはストックフォトでした。なぜストックフォトだったのかというと

  • 商品として適正か審査がある

  • ワンチャン購入までしてくれる

と非常にシンプル。ここでインスタとかにもひと通り足を踏み入れたんですけど、いいね返しといえばいいのか、馴れ合いの『いいね』だったんですよ。まぁやったことある人はなんとなくわかると思います。

僕はもっとドライな、純粋にいいと思ったから押すよ、くらいの『いいね』を求めていたんです。なんなんだよその意識の高さ。

そこいくとストックフォトはいいです。忖度もクソもなく合否が出る感じ。試しに3枚ほど出してみるとこれが1枚通っちゃったんですよ。このときの嬉しさは今でもおぼえています。

自分の写真は売り物として認められたんだ! というこの承認。僕は夢中でアップロードし続けました。コツもつかみ、いつしか狙えばほぼ100パー審査を通せるようになり、さらに購入者まで現れました。(今も数千円の報酬が宙ぶらりんのままアカウントは放置中)

この審査の通し方は言語化できるまでやり込みました。ゲーム感覚。

もちろん副業とかのレベルにはなりません。あれを副業にするには人の写った写真か、スタジオなどで作ったしっかりした写真などを量産出来るような環境がないと無理っていうかそれ本業もカメラマン。

ただ楽しかった日々も終わりを迎えます。いくらアートに触れていない僕でも気づけました。これはアート(狭義)ではないと。

というのも、画像検索という便利なものがありますから、売れた写真をちょっと経ってから検索かけるとwebで使われている場合みれるんですよ。

結果は確実にアフィリエイトブログに使われています

よくあるじゃないですか、なんか関連するっぽい画像を記事のヘッダー的な場所にポンと置くあれです。

そしてだいたいトリミングされています。そうこれは作品ではない、素材だ。僕は素材屋さんになっていたのだ。

もちろんストックフォトってそういうものだとは分かっていたんですが、審査に通る、商品になる、という高揚がそれをどこかで忘れさせ、当初の写真のレベルがそれなりか? を判断してもらうという意味合いが変わってきていました。

技術が上がってはいたと思いますが、決して写真が作品としてレベルアップしているわけではなかったのです。

構図にも変な癖がつきます。文字入れしたりもする都合上謎のスペースを作る構図を撮りがちになり、写真作品単体としてみたときには非常に違和感のある仕上がりになります。

写真をドライに評価してもらうつもりが自分の作風すらも寄せられて、そしてアートとはかけ離れた行為であることに気づき僕はまた指針を失うのです。

元々『いいね』とかには興味の薄い身でありながらアートに正解を求めるがために他者からの公正な承認はほしがる。そんなモンスターの明日はどっちだ……。

何を撮ればいいのかわからないマン 〜正解を見つける編〜 へ続く

仮に頂いたら……フィルムを買うか写真の本を買うなどしてレビューします