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ナショジオ プロの撮り方 その2

前回の記事はこちら

今回はプロ撮り方 ストリートフォトの第二章、構図についてです。

性質上作例を自分でつくって、こうやで! とちゃんとした記事にしたい思いはあったのですが、それは興味を持ったひとが直接買ってもらうとして

note、文章として伝えたいことはもう少し概念的な部分です。

普通物の本に書いてある構図の話って皆さん多分

三分割!

黄金比!

日の丸!

とかそういう単語をイメージすると思うんですよ。そこ行くとこの本の場合は……

組み合わせの妙

つながり

前景のフレーム

視点

スケール感

パターンと色

って感じです。

そう、僕のようなタイプが今まで見ていた情報は画面の整え方だったんだなと気づきました。

写真というひとつの画面を作るとき、見やすく、伝えやすくするなんて前提でしかないわけです。それらを作品たらしめる構図とはそう言うことじゃなくて、画面から伝わるものを作れないといけない。

いくら綺麗な三分割で画面を構成していても、それ自体には意味がないわけです。僕は写真以外においてもやりがちですが手段と目的を履き違え、手段を目的化していた感じ。

もちろんこれはストリートフォト目線の構図なのでこういう項になるんだと思います。

この本とは別に構図に限定した本があるんですが

こっちではもうちょっと手段的な書き方をしています。

そっちも持っているんですが、読解力のない僕にはその時点では認識の誤りに気づけませんでした。

そして光と影のところでも言っていたのですが、より詳しく絞りについて言及があります。

「絞り」を理解する
「絞り」とは、一言で言うならレンズ内の「穴」であり、多くの機能を持つ。
〜中略〜
簡単に言えば、絞り値が大きい(F22など)ほど、フォーカスした被写体前後でピントが合う範囲が広がる(すなわち被写界深度が深くなる)。被写界深度が深いと、前景から背景までの全ての視覚情報がくっきりと写るので、私はこのような絞りを「物語る」絞りと呼んでいる。
反対に、絞り値を小さく(F4)すると、被写体の前後のピントが合う範囲が狭くなる。言い換えるなら被写界深度が浅くなり、特定の視覚情報(一般的にはフォーカスした被写体)だけがくっきりと写って、見る人の関心はそこに集中する。これを私は「引き立てる」絞りと呼ぶ。

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 ストリートフォト

著者の写真はこれらの項に限らずF22とか平気で使います。本人も「嫌われている」F22とか言ってますが。

F1.4とかでボケを喜んで使っているなら、F22の回折とかも気にしていないで作品の意図として使った方が合理的ではありますね。

そんな感じで、今回の章で学んだのはひとつの画面構成として考える構図と、写真作品として考えたときの構図は分けたほうがどうやら良さそうだ、と言うことでした。

念のため言っておくとこれは僕の理解であり、本ではそのような言及はありません。三分割とかの項がないことの説明すらないです。見逃していなければ。

で、次の章は『人物』なんですが、ちょっと特殊なので飛ばすかも。わからないけど。

お付き合いありがとうございました。

仮に頂いたら……フィルムを買うか写真の本を買うなどしてレビューします