酔おてて覚えてへんVol.6

大阪に帰りたい。

最近あんまそんなこと思わへんねんけど、そう思ってしまったってことは弱ってるってことやなぁやばいなぁ。

仕事繁忙期突入の5年目社員。管轄サービスの案件窓口のため、営業からの全ての相談が自分に来る。余裕がない年度末。しんどい。入社以来3月は一番嫌いな月。

この土日は仕事が全然終わってへんのんと、自分の担当案件の現場仕事で出勤。合間見つけて文字起こし。アトリの記事に続いて2カ月連続ダイバーキリン特集。3月29日に発売される新譜『忘れてしまうようなこと』について聞いたインタビュー。しんどいけど、山中の筋通った喋りがたまんなくよくって鼓舞される。

日曜夕方。アンテナ月例編集会議。京都でやってるので現場からSkype参加。公開記事フィードバック、PVチェック、次月記事作成計画、プロジェクト進捗。やっぱみんなに会いたい、大阪帰りたい。

Skype切った頃には現場もほぼほぼ終わってた。アルバイトさんにお疲れ様、撤収作業、クライアント報告、退勤。

駅までの道。メール来てた。4月に新譜が出るバンドのフロントマンからインタビューしてほしいとの連絡。マスタリング終わって即音源くれてて、それが最高やった。だからもちろんやる。結構急ぎやね。3月忙しいな。ええもん記事作ろな。

京浜東北線から新橋で銀座線、赤坂見附で丸の内線で新高円寺まで。

AZUMIさんのライヴ盤を聴きながら帰った。あかんこれ、弱ってる時に聴くやつや。やっぱあかんな。大阪帰りたい。「オカンのくれるクレイジーラブ」。ヴァン・モリソンを超えたカバー。

金曜は音楽ライター3人で飲んでた。内1人は2年ぶりに会った。乾杯するやいなや今の編集部を辞めるって言いだした。話聞いてたらそらしんどいわ。しばらく海外に行くという。まぁ休みーや。びっくりして、赤霧島飲んでたけど2杯目以降50円安い黒霧島にした。同世代で音楽書く文章おもろいと思ってる数少ない書き手がまた一人減った。今月号のこのインタビューの序文、最高やったでって言うといた。「峯君そんな読んでくれてたんだ。嬉しい」って言った。俺死ぬほど周りの人の文、読んでるで。なんで俺は書き続けてるねんやろう。なんで会社も辞めずに。

考えたらさらにしんどなった。土曜までしんどさ持ち越したから、こらあかんと思って信頼置いてる音楽メディアの編集者の人に「久々に飲みいきましょ」って連絡した。すぐに「飲みに行ける日程出しますね」って言ってくれた。それ楽しみに生きていけるわ。元気やんな、辞めるって言わへんやんな。あの人の編集した記事、クレジット出てないけど俺わかるで。いい仕事してはる人。

忙しいの嫌いや。でも信頼と実績で繋がって回り出すあれこれ。他の人が書いてたら悔しくてまたしんどなりそうやから。全部やるしか、ないんよなぁ。今の自分が一番ええよ、そうずっと思えるようにいたいね。巻き込んで、巻き込まれよう。まだ大阪には帰れない。

明日でさよならするんだと
思えばなんだか寂しくて
でも一緒にいると疲れるから
あんまり一緒にいちゃだめと

なのに不思議ねまた会いたくなって
一体だれに会いに行く 星ひとり


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