うまくまとまった文章にはならないだろうけど書いてみたい。さっきふとやってきた気持ちのことを。

去年の5月から自分が蓋をしていた本当の感情・想い・願いを感じる講座を受けていた。月1でオンラインレッスンがあって、参加できなくてもアーカイブで繰り返し見られる。そこで話されてることをぼんやり聴きながら、少しずつ自分が本当は何を感じて何を望んでいるのかを感じられるようになってきた。講座を受けた最初の動機は「お金がない」という悩みだった。正確に言うと、お金がないのではなく、何に使ってるかわからんけどお金を溜めることができなくて不安になるし、好きなことを収入に変えることができずにいる現状を変えるにはどうしたらいいか知りたかったから。お金がない人は自分の感情の影響があるという講座内容に興味を持った。それだけ聞くと詐欺くさいかも知れないけど、騙されてもいいから１年受けてみようと腹を括って申し込んだ。

4月でその講座を受けて1年になる。何となく今日、初回のレッスン動画を家事をしながら聴いていた。初めて聴いた時にはわからなかったことが完全でなくてもわかる私がいた。以前より焦ることはなくなり、収入はむしろ減っているのに心は安定してる。短時間の仕事も淡々と自分ができることを精一杯して出し惜しみしない。小さな違和感や不快感にも敏感になり、1年前よりずっと自分の気持ちや心地よさを大切にできるようになれたんだなぁとしみじみ思った。それが嬉しい反面、何だか寂しくなった。何故だかすごく寂しくなって泣いた。もっと若い頃から自分の心や気持ちや願いを大切にできていたらもっと違う人生があったんじゃないかなと思ったら、寂しくて悲しくなった。

我慢を強いられて、人と比べて劣っていることを嫌というほど言い聞かされて、自分が悪いなんて思いたくなくても私がぜんぶ悪い気がして罪悪感に苛まれて、自分の心を大事にできないでいた。素直に生きてるキラキラして可愛い女の子たちと私はまったく違う場所にいて、私はそんな風には生きられないんだなぁと思っていた。金銭感覚がめちゃくちゃだし、自分を好きになれずに生きていることを喜べない私が結婚や子どもを産み育てるなんてできないと思ってた。若い頃、そんな風に思って生きていたのだけど、そんなに自分を否定せずに、どんな自分も受け入れて愛して生きられた道があったのかも知れない。そう思える方法を若い頃の私は知らなかった。

歌を歌い始めてから少しずつ変化してきたけど、若い内から、この講座で学んだような自分の気持ち・感情・願いを感じて、自分の才能を信じる力を身につけていたらよかったのに。本気でわからなかったし、素直な女の子たちをただただ羨ましく見てるだけだったなぁって思ったら、何だかすごく寂しくなってしまった。気づいてなかったけど、本当はずっとそんな寂しさを私は抱えてきたんだろうなってことが、今やっとわかった。

その寂しさは誰かのせいではなくて、私が私の気持ちを感じて理解しようとせずに自分の願いをことごとく踏みにじってきた悔しさや寂しさなんだろうな。「私には無理だ」「私にできる訳がない」「私には釣り合わない」「私には相応しくない」って自分を否定してた。人から笑われないように自分を守る為の否定だった。

だけど、そんなに否定されたら誰だって悲しい。それをひたすら自分にしてきたのだから、そりゃあ寂しいよ。その寂しさを今はちゃんと感じよう。やっと私が気づいてくれたことを喜ぼうとする前に、その寂しさと悲しみを感じ切ろう。わかったふりをしないで寂しがろう。

そうやってひと通り泣いて、この動画を見たら何か嬉しくなった。

誤魔化さないで、ちゃんと寂しがって悲しんで、ちゃんと泣いて、やっとそっから今が素晴らしいって思える。

賢くなろうとせずに、もっと心のままに。

何かひとつの終わりがきたみたいにひとしきり泣いて、明日から4月。心のままに生きよう。私という人生の新学期を始めよう。