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私が実践してきた初見奏トレーニング(基礎力編)


様々なバー、ホテル、クラブ、レストラン等で生演奏の仕事をしてきました。

この種のお仕事、初見力があるかどうかは
とても重要です。
お客様からのリクエスト
アーティストさんの伴奏。。。。
様々なケースで初見で弾くのは日常茶飯事です。
伴奏する機会でも
レッスンの伴奏ピアニストだったり。。。。
そのような場でも初見力があると
様々な場面で柔軟に対応出来、
重宝されると思います。
私が実際にそうだからです。
現在、玉川大学芸術学部の伴奏員でもあります。
(これも現在臨時休講中です)

今でこそ、ある程度の難易度の楽曲までは
人前で演奏しても大丈夫なクオリティで
初見で弾くことが出来ます。
超絶技巧系のものは無理ですが、、(^-^;

ピアノは巧みに弾けるのに
~初見力がない~
と、初見奏を諦めているピアニストさんも
多いのではないでしょうか???

今日は
~初見力がない~
~初見が苦手~
と思っていらっしゃるピアニストさんや
音大音高生の方々、趣味でピアノを弾かれている方々に
お伝えしたいことがありこの記事を書いています。

初見奏はトレーニングで必ず出来るようになります!
その感覚を磨いてあげればいいだけです!

なぜなら。。。。
私自身が、元々初見が苦手だったからです!

どちらかというと、
初見力は、読譜力よりは反射神経に近い気がします。
ただ、初見力を鍛える事は読譜時間の短縮には
必ず繋がります。
(読譜力は演奏技術が大きく関係してきますので)
初見力とは
【瞬時に譜面上から読み取れる情報処理能力】
だと感じます。
ですから、その情報処理能力を鍛えていく事で
初見力は必ず向上していきます。

私が生演奏の仕事を始めたのは大学生の頃でした。
個人経営のレストランバーというのもあり
仕事というよりは
『経験しながら勉強してみてね』
というスタイルで演奏に入らせてもらえました。
学生だった、というのも大きかったかな。。。。
普通のアルバイト並みの報酬で
まさに、経験しながら勉強させてもらったのです。
実際に現場に入ってから、自分自身の初見力の弱さを
なんとかしようと必死でした。

その時に、活用したのが。。。。
『讃美歌』でした。
そして、咄嗟の思い付きで
この讃美歌を使用した初見奏のトレーニングは
教材として、とても素晴らしかったのです♪
何が素晴らしい、、て
・曲が短くて簡潔
・4声部の和声訓練にもなる
・基本的な和音進行の感覚も身に付く
・調性も様々
・曲数が多い
ざっと挙げるだけでもこんなところです。

トレーニング方法はとてもシンプル
・パッと開いたページを1回だけ弾く
・テンポも、譜面上から感じ取って
このくらいかな、、と感じるテンポ感で弾く
(初見だからゆっくりとかにしないでね)
・流れを止めず、テンポも変えずに最後まで必ず弾く

それだけです!
大切なのは。。。。
1回だけ!!!!!!
何度も弾くと譜読みに走ってしまうので
1回だけ弾いて、その1回のクオリティを
ひたすら実践でどんどん上げていくのです。
最初は4声部拾えなかったら重要と感じる音だけ
拾いながら(メロディとベースだけからでも)
実践を重ねる事で4声部正確に弾けるようになるまで
になります。

これ、何より、ちょっとゲーム感覚で楽しめますよ(#^^#)

この讃美歌を利用したトレーニングを実践することで
曲を瞬時に演奏する前に理解する力や
基本的な流れの予知感覚なども身に付きます。
先読みしながら指が自然に移動していけるようになるのです。
これが、実践的な初見奏の基礎体力となります。

オススメ~♪

讃美歌持ってないよ。。。て方も多いかもしれませんね(^-^;
もちろん、讃美歌以外でも同じような初級レベルの
曲集でもトレーニングは出来ます。
大切なのは、量をこなすことです。
ただバランス的に讃美歌はとても素晴らしいと感じるので
メルカリ等でポチってみても損はないと思いますよ♪

私自身、クリスチャンでもないのですが、
讃美歌は、美しい曲も沢山なので、
その点でもオススメです♪

家にいられる時間がたっぷりある今だからこそ、
初見力を身に付けたい方の一人でも多くの方に
この記事を読んでいただけたら嬉しいです(^^)



#初見力 #おうち時間を工夫で楽しく #初見奏

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