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音はどこで聴くのか

イヤホンで音楽をかけながら歩いていた。

自宅のエレベーターの前で立ち止まると足元に100円硬貨が。
何かと思って後ろを見ると、自分の歩いてきた軌跡のように硬貨が落ちていて、手元の財布を見ると空いていたのだ。「全く気づかんかった、音量、ちょっと下げるべきやな…」なんて思いながら落とした硬貨を拾おうとかがむと、開きっ放しの財布からまた硬貨が落ちた。
ここで気づいたこと。それは、さっきは聞こえなかったのに、今確かに硬貨の落ちる『チャリン』が聞こえたということだ。

「カクテルパーティー効果」なんてよく聞く話だが、落ちた100円に視線を向けると音が聞こえるのだ。中学生の頃、生徒指導の厳しい先生に『話は目で聴くんや。』なんて言われて、『は?w耳やろww』なんて屁理屈を言っていたけど、この100円の体験から、先生の言っていたことは事実だなぁと改めて感じた。

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