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元気に楽しくがモットー!見えないところで社会を支える金属加工業社長にインタビュー

社長インタビュープロジェクト第4回目の記事となります。今回は株式会社ヤマキンの山城健一社長にインタビューをお受けして頂き、お話をお伺いする事が出来ました。

株式会社ヤマキン

大正五年に伸銅品販売業として創業し、その後、銅・黄銅・アルミ・亜鉛の平角線・横巻き電線メーカーとして歩む。商品の90%以上は電気系統に使われており、世の中の縁の下の力持ちとしての役割を果たし続けている。

社長紹介

山城健一社長

株式会社ヤマキンの代表取締役社長兼営業部長。趣味はヨット、コンサート鑑賞。近畿大学理工学部出身で学生時代はボランティア活動に取り組む。常に笑顔で楽しくというのをモットーとし、仕事にも取り組んでいる。

社長に質問

学生「まず、事業内容について具体的にお聞かせください」

山城社長「非鉄金属の塑性加工を行う会社です。大手電線メーカーから母材を購入し、それを平角に加工するメーカーです。エンドユーザーは主に重電メーカーが多く、90%以上が電気関係に使われています。例えば、変圧器や自動車のスターターコイル、身近なところでは、コンピュータのコネクタ部分に使用されたりしています。以前はメガネの縁の部分や、飾り物などにも使われていたことがあるのですよ!」

学生「なるほど、世の中の縁の下の力持ちとなるような仕事をされているのですね!では、株式会社ヤマキンの同業他社と比べての強みというのはどういったところにあるのでしょうか?」

山城社長「うちの製造方法の特徴として、圧延方式と呼ばれる製造方法で加工します。通常はダイス加工と呼ばれる穴の型を通して加工されるのが多いですが、それに比べてコストがかからず、納期も早く、独自の加工も可能となります。製造工程を見ていると、いとも簡単に作っているように見えますが、普通の人にはなかなか出来ないものなのですよ!」

学生「職人の技が光る製造方法なのですね!そんなに難しいなんて想像つきませんでした!次の質問ですが、この業界について今後どのような動向になると考えていらっしゃいますか?」

山城社長「社会のベースを支えているものなので、これからも必要とされていくと考えています。主に設備投資のために使われる製品ですので、世の中の景気の流れとワンテンポずれるような感覚です。大きな波はありませんが、世の中になければ困るものなのです。」

学生「経営をしていく上で気をつけている点などありますか?」

山城社長「普通の小売店に置いてある商品の値段って材料費と加工費込みで値段をつけるでしょう?しかし、我々の値段の付け方は材料費と加工費を別々で値段をつけています。なぜなら非鉄金属は素材の値段の変動が多く材料費が一定ではないからです。我々は材料費の差分で儲けようとすることはしません。もしそのような事で損をしてしまえば現場で働いている社員さんに説明がつきません。また、取引先も複数の会社と取引出来るように心がけていて、安定した経営を目指しています。」

学生「社員の皆様の事も思って、地道な経営をされているのですね!次に社長の考えを聞いていきたいと考えているのですが、会社にとって必要な理想の人材像ってどのように考えていらっしゃるでしょうか?」

山城社長「まず、明るい人である事。そして協調性のある人ですね。能力については後から伸びていくものなのでそこは重視していません。私は明るく、笑顔で楽しくというのをモットーとして考えており、いつも他の人にも山城さんは常に笑顔だねと言われたりしています。仕事というものは楽しくないと続かないじゃないですか!社員にもそうであってほしいと願っていますし、君達も趣味も学校も楽しんで過ごしてくださいね!」

学生「ありがとうございます!勉強も大変ですが楽しんで頑張ります!最後の質問になるのですが、職場の環境に関してはどういった取り組みをされていますか?」

山城社長「働き方改革を進めていて、まず設備投資を行い、夜勤をなくしました。そして製造業は普通、機械を使ったりするのでどうしても1人に依存しがちです。しかし、今年中に複数人が同じ工程を担当できるように改革し、1週間丸まま休めるようにしようとしています。土日を含めたら9日間連続で休めて旅行になんかもいく事が出来るじゃないですか!」

学生「それはとてもすごい事ですね!平日に旅行に行けるなんてびっくりです!」

山城社長「あとは賃金の査定方式も変えるようにしようとしています。今までは相対評価で決めていたのですが、これからは絶対評価で査定していくようにしていきます。4段階評価で項目を多数並べていき、その評価でお給料を決めていきます。頑張れば頑張るほどお給料は上がっていくのでモチベーションになるはずです。ボーナスに関しては、夏は固定で、冬は10月末の営業利益で計算します。期末のボーナスに関しては、3月末の営業利益を予想し、計算します。支払いについては全部査定で、キャッシュで支払います。これはとても喜ばれるのですよ!」

学生「働きやすい環境になるようにとても努力されている事がよく伝わってきました!本日はインタビューをお受けしていただき本当にありがとうございました!」

まとめ

株式会社ヤマキンはとても居心地がいい会社らしく、辞める事が非常に少ないそうです。これも社長の

「仕事は楽しくないと続かない」

「嫌なことはあるかもしれないけど、総じてプラスになるように努力している」

などという言葉からも分かるように、山城社長の努力の賜物であると感じました。このような素晴らしい会社の社長にインタビューさせて頂くことができ、本当に光栄に思います。