専門施設としての図書館と博物館

(1)社会教育施設の「継続性を保障する装置」としての意味を説明しなさい
社会教育施設には様々なものがあるが、「物理的な空間である」と「社会教育を生成させるという機能を有している」という点で、共通している。
社会教育施設が「物理的な空間である」ということは、単なる「ハコモノ」すなわち「長持ちをするもの」という意味にとどまらず、交流したり組織をつくったり、収集したり保存したり、利用したりする機能を「継続させる」という意義がある。つまり、社会教育施設とは人々の学習の継続性を保障する装置なのである。

(2)これからの図書館サービスに求められる新たな視点とは何か
①学術研究の発展にとって、なくてはならない機能を持つ施設
②民主主義の発展に欠くことができないもの
③人々に楽しさや面白さを与え社会に刺激を与える施設
これらが現代社会における図書館の意義といえるものである。
これからの図書館は、多様なニーズに対応して、質の高いサービスの提供が期待されている。
これからの図書館サービスに求められる新たな視点は、P93表8-4
①図書館活動の意義の理解促進 ②レファレンスサービスの充実と利用促進 ③課題解決支援機能の充実 ④紙媒体と電子媒体の組み合わせによる「ハイブリッド図書館」の整備 ⑤多様な資料の提供 ⑥児童・青少年サービスの充実 ⑦他の書簡や関係機関との連携・協力 ⑧学校との連携・協力 ⑨著作権制度の理解と配慮

(3)アメリカと日本の学芸員体制の違いと、それによる課題は何か
博物館には、学芸員をおかなければならないことになっているが、アメリカ等の博物館では、活動の規模が大きいこともあり、専門分化したい体制になっている。日本では、分業体制が一般的ではないため、学芸員の負担が大きくなっており、その専門性の向上と合わせて今後の課題である。

<参考文献>
笹井宏益・中村香『生涯学習のイノベーション』玉川大学出版部,2013

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