様々な教科の学びを探究型に

「探究」という言葉自体は、
自分の興味関心から探究サイクルを通じて学ぶものが
最もしっくりくるイメージです。
つまり、自分のやりたいことを深掘りできる学びと言えます。

自分の興味関心だけでなく、仲間と共に
自分たちの興味関心が高い領域だったり、
テーマを決めた総合学習だったり、
社会問題の解決だったり、これらを学ぶこともできます。
前回の記述は、仲間と共に学ぶ中で、
ソーシャルスキルが備わっていく話をしました。

探究型の学びは、こうした学校の典型的な教科とは
離れた部分の学びだけでなく、
各教科の学びでも実践することができます。

特に、探究サイクルを回すような学び方は、
どのような教科においても実践することができます。

すごくシンプルですが、数学で、難しい問題を解くとき、
問題そのものを問いと捉えれば、自分たちで解き方を考えるのは、
仮説を立てていることになります。
その解き方で問題が解けるかどうか進めていくことが検証。
途中でそのやり方ではうまくいかないことが見えれば、
どうしてそのやり方では不十分だったのかを考え、
別のアプローチだったり、計算をやり直したりするかもしれません。
これは、自分の解き方と考察していることを意味します。
解けなくても、何度も何度もトライ&エラーを重ねるところに、
探究型の学びとしてのすばらしさがあります。
やってみて、ふりかえって、またやってみて、ふりかえって…
どんどんとやってみることを繰り返す中で、前に前に進んでいくのです。

自分たちの考えをお互いに伝えることは、まとめていることになります。
発信を含んでいることになりますね。
正解にたどり着いたとしても、
他の人たちが異なるやり方を発信してくれて、
それを見てまた自分たちの理解を深めることができるのです。

数学を一例として取り上げましたが、理科の実験だって、
国語の文章に対する自分たちの考えの対話だって、
社会の歴史の事実から時代背景を考えることだって、
もっといえば実技の授業もなおさらです。
体育で、どうやったら跳び箱を飛ぶことができるのか。
動画を撮影しながら、試行錯誤するのも探究型の学び。

そうです。どんな教科でも探究型の学びができるのです。
皆さんがこれまで学校で過ごしてきた中で取り組んだ学びは、
どうだったでしょうか。
ぜひ、思い出して比べてみるといいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?