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母は偉大③…妹はやっぱり妹

「えーっとアクエリとおかゆさんと…」
職場近くのドンキでいろいろ買っていた。
昨日はのど飴買ったけどあまり減ってなかったな。
ウィダーは飲んでたから買っておこう。

ついでに晩ごはんのことも考える。
妹と私の晩ごはん……マクドでいいか。
仕事帰りに料理する・しないでケンカしたくないし、私たちはアメリカ人か、ってぐらいマクド好きだし、次の日は2人とも休みだし……。
ぼそぼそ言いながら、1時間通勤でも問題ないくらいの重さの荷物を買いこんだ。

妹からLINEが来ていた。
「こんな時に悪いけどショッピングして帰るね!」
前から狙っていたネックレスが在庫が残りわずからしい。何も今日でなくても…と思いつつも、買っておいで。と返信した。

しかしこのショッピングのおかげで、私と妹は同じ電車に乗って帰ることができた。
「タクシー乗ってマクド買って帰ろうか!」と言うと、
『え?駐輪場に自転車あるからそれで良くない?』と妹が吐き捨てるように文句を言った。

自転車は1台しかない。
姉を置いて帰るというのかこの子は…。
2人で歩いて帰るというなら1時間はかかる。
妹の荷物は仕事用のかばんと買ったネックレスだけだが、私はアクエリアス500ml×3本、おかゆさん2セットなど液体ものが大量だ。

「荷物重いから、タクシーにしよ、おねえ払うからさ。」と言うと、
『やった〜!姉にあやかろ〜!』と喜んだ。

まさかこれは妹の作戦ではなかろうか、と考える私がいた。
妹の出勤時にタクシーを呼んだ(①参照)時も、
『タクシー代高いから悪いけど、ママに運転頼もうかな……。』とムチャを言い出す妹をなだめるために、
「ママ全然治ってないのに、それだけはやめてよ!おねえがタクシー会社に電話したげるから!」と私は言った。
次の日まさか5時に起こされるとは…。しかも、
『ほら、タクシー、呼ぶって言ってくれたよね、
おねがい♡』
とかわいくおねだりするんだ…。
5件ほど姉が電話を掛けている横で、自分のお弁当を作る妹……。なぜこう育ったんだ。

きっと母のことは心配しているんだろうけど、でも自分が一番!って感じなのだろうか。
妹はやっぱり妹だ。

P.S.母とこの話をしていると、“姉は仕切りたがりだ。”と妹が言っていたとか。

次の日、姉はついにぶち切れることになる。

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