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怖くてシュールだったこと

平日午後5時。
お店はヒマで、一通りの業務が片付いた。
今から新たな業務に取り掛かるには、時間が足りない…。そうだ、資格試験の勉強をしよう。

ジュエリーコーディネーター3級の試験まで1ヶ月を切っている。しっかり勉強しないと…。
しかし、みっちり業務をした私の頭は少しぼーっとしている。気づくと私は静かな店舗で1人音読をしていた。

ブローチは古代ギリシャのキトン(服)を留めるフィブラが原型となっています。
古代ギリシャの歴史家のヘロトドスは「アテナイの軍隊は遠征に出掛けたところ、戦いに負け兵士はほとんど殺されました。生き残った兵士が一人故国にたどりつき、町中の女性に彼女達の夫の最後を語ったところ、彼女たちはねぎらうどころか一斉に怒り狂いました。
そして一人だけ生きて帰ってくるとはと、肩からキトン留めの鋭いピンを抜いて、よってたかって刺し殺してしまいました。この事件により、ピンはおそろしいのでフィブラ(安全ピン・スタイル)が考案されました」と記しています。

ジュエリーコーディネーター3級テキストより

えっ!!!こわっ!怖すぎる!

途中から目を見開いて読んでいた。
“安全ピン”ってそういうこと?
自分の身が傷つかないようにじゃなくて、相手の体をスピーディーに傷つけないようにするためなの?
そして音読していたことに気づき、周囲を見渡す。
誰もいなくてよかった〜!
一部始終、実にシュールだっだろう。

ミンチョンはブローチの知識が1上がった!

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