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赤外線通信が一時期ものすごかった話

メルカリで『おジャ魔女どれみ』のおもちゃを検索していた。
見覚えのあるおもちゃに興奮する。

「このおもちゃ部屋にあるわ!」
“部屋”と言っても妹が物置きにしたある部屋に隠されててどこにあるかわからないが。

『おジャ魔女どれみ♯』に出てくるパトレーヌコールを見て、母に手招きした。
「これさ、“赤外線通信”でパソコンとやり取りできるねん!」

今見てもかわいい。

確かケータイに入った妖精をパソコンに送るみたいな機能だったと思う。
当時としては画期的なおもちゃだった。
「ちょっと離れてても届くやん!」とか「これ、すっご〜〜い!」と文明の進化に驚いていた。
(小学生が文明の進化って…(笑))
動くかはわからないけど、ぜひ売る前に1度遊んでおきたい。
……もしかしたら売らないかもしれない。

このおもちゃは20年くらい前の話だけど、この“赤外線通信”が他のものにも派生してくる。

例えば携帯電話。
連絡先を交換する時に「ケータイに赤外線ついてる?」なんて会話をしたことがある人もいるのではないだろうか。
私も大学の入学式に友達と連絡先交換したのが赤外線通信だった。
連絡先だけでなく、画像も送ることができたので、わざわざメールを起動しなくてもよく、便利だった。

機種によってついている場所が違ったりして、
「あれ?届いた?」「あっ、知らん間に届いてるわ」みたいな会話も何だか人情味があっていい。

そして、プリクラ。
“赤外線対応”という機種があるとテンションが上がった。
落書きのブースのペン置き近くにある赤外線ポート。落書き画面で“赤外線送信”というボタンを押すと画像が送られる。ケータイ側は“赤外線受信”で待機するとすぐに画像がもらえる。

スマートフォンが普及するにつれて、どんどんケータイが便利になり、赤外線通信をする必要がなくなった。
しかし、一時期おもちゃやケータイ・プリクラ機に入っていた“赤外線通信”は一世を風靡したと言っても過言ではない。
もしかしたらおもちゃには今も入っているかもしれない。子どもたちに赤外線通信でいろいろできたんだよ。と話をしてみたくなった。

P.S.実際にこの話を11個下の後輩に熱弁していると、熱弁しまくっている自分に気づきました。ビックリしました。

そして、これを書いていて思ったのは、おもちゃから送信された分を、ケータイで赤外線受信したらどうなっていたのか気になるところです。


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