部下から退職の相談をされたらすべき1つのこと(後編)

こんにちは。嶋田まゆみです。

私の転職noteです。前編では、私がfreeeを転職することになった経緯をお話しました。内容のサマリですが、退職を伝えたら「退職Fes」なるイベントの開催が決まりました。

この後編では、退職Fesの準備〜当日の模様をお送りします。

後編目次
6.開催のためのタスクリスト
7. 当日の話
8.まとめ

6. 開催のためのタスクリスト

たいていの場合、退職が決まってから最終出社日までの間に、あまり多くの時間は残されていません。もし退職Fesの開催が決まったら、大急ぎで準備をはじめる必要があります。あなたの部下が退職すると決まったら、以下のタスクリストをみながら準備を進めてください。

【1】イベントに名前をつけよう
なにはともあれ、まずはFesに名前が必要です。イベントコンセプトを決めて名前をつけましょう。私の場合、毎年北海道で行われる「RISING SUN ROCK FESTIVAL」にあやかり、RMS(RISING Mayutan-SUN Fes)と名前をつけました。(以降、この退職FesのことをRMSと呼ぶことにします。)

【2】ロゴを作ろう
もし可能であれば、簡単なロゴがあると、一気にイベントっぽくなります。

【3】イベント会場を抑えよう
freeeは、比較的会議室がたくさんあるので、社内の会議室を会場としました。流石にお客様に丸見えのガラス張りの会議室では...ということで、地下のモグラという名前の会議室を終日ブロックしました。
イベント会場を社内にすることで、日中のイベント参加が見込めます。

【4】当日のタイムテーブルを決めよう
Fesの実行にあたり、タイムテーブルの確定は必要です。RMSでは、以下のコンテンツを準備しました。仕事の相談会などのコンテンツがありましたので、外部向けのコンテンツを夕方以降にするなどの工夫をしました。

- 朝:ラジオ体操
- 昼:ユーザーコミュニケーションについて語る会・お昼の放送局
- 夕方:Farewell Party
- 夜:ヴァージンロード(退職式)←RMSのメインコンテンツ
- 終日:ゆるふわ仕事の相談会
- 終日:チェキ会

【5】コンテンツにあった登壇者を呼ぼう
退職日が月末になるケースが多いと思いますので、登壇者の方のスケジュールはできるだけ早めに抑えておきたいところです。RMSでは、過去freeeを退職された同僚や上司、お世話になった株式会社マルケトの担当さん、そして転職先の代表取締役・COO・同僚となる方をお呼びしました。

【6】物販や音楽を用意しよう
コンセプト物販・音楽・そのほかFesっぽいものを準備しましょう。RMSでは以下のものを準備しました。

- 物販:Tシャツ(※)
- 物販:リストバンド(今回は2種類準備)
- 物販:ステッカー
- 音楽や映像を写すスクリーン
- テント
- チェキとフィルム、ポスカ
- VIP席
- レッドカーペット

(※) 今回は時間がなかったのでTシャツとポスターのデザインを同じにしましたが、Tシャツに参加社の名前が入っていたため、参加者から日常使いができないというフィードバックがありました。皆様は用途にあわせてご準備ください。

準備した物販。VIP用は金色です

【7】社内の認知度を高めよう
freeeでは、社内のコミュニケーションツールにWorkPlaceを使っているので、WP上にRMS用のグループを作りました。当日用に、ハッシュタグ#RMSなどを使った拡散方法を準備しておきます。また、できればポスターなどの販促物があると、社内での認知度が高まります。

社内に20枚程貼った告知ポスター

(*)という企画・実行を、上司と青山さんの2名が取り回してくれました。
お2人ともお忙しい中ありがとうございましたmm

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7.当日の話

▼当日のコンテンツ

RMSでは、会場にチェキを用意し、そこにFarewellメッセージを書き込んでもらったのですが、楽しくてお喋りしているうちに、あっという間に過ぎてしまいました。。。あとで数えてみたら、今回は100人以上の方が来てくださいました!!! みなさま、お忙しい中ありがとうございましたmm

チェキ会の様子

一番うれしかった代表からのコメント

▼メインイベント:退職式
メインイベントの退職式。RMSでは結婚式をもじり、私(新婦)、freeeのCMO 川西さん(新婦父)、FORCASの代表 佐久間さん(新郎!?)、マルケト 弘中さん(立会人)、freeeの青山さん(神父)で、マーケティングの神様であるフィリップ・コトラーを神とした神前式形式で執り行いました。

私はFORCASで活躍すること、FORCAS 佐久間さんは社員になる新婦(私)を支えること、freee 川西さんは遺恨なく送り出すこと、マルケト 弘中さんは 担当変更による引き継ぎを支えることを誓い合いました。

最初は「次の会社の社長を呼んでくれ」「神前式だよ」と聞いた時はぎょっとしましたが、こうして新旧の会社に向けて宣言するのって、なかなか無い素敵な機会だなと感じました。

左から、マルケト 富田さん・弘中さん、freee 川西さん
FORCAS 佐久間さん・瀬木さん、freee 青山さん

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8.まとめ

普通は、退職日は辞職者がお世話になった方に挨拶に伺うのが普通です。
1ヒラ社員が会議室に籠もって、逆にお世話になった方々に来ていただくなんて...開催していただく前はそう思っていました。

実際にFesを開催していただき、その場を体感してみて、なんてあったかいんだろうと思いました。改めて、自分はたくさんの仲間に支えられて仕事をしていたんだと感じました。会社としては1社員の退職なんて大っぴらに取り上げたくなかったかもしれません。でも、こうして新しいチャレンジをみんなで応援しながら送り出してくれたことが本当に嬉しかったです。
4年3ヶ月、本当に本当にお世話になりました!!!
また、イベントのコンセプトにご理解いただき、お付き合いいただいたFORCAS・マルケトの皆様もありがとうございました。

というわけで、長くなりましたが、部下から退職の相談をされたら、新しい門出をみんなで応援する退職Fes を開催しましょう!!!



ここまで書いてきておいて、今更なんですが、、、やっぱり退職Fesなんて突飛すぎると思いませんか、、、?そうですよね。私もそう思います。笑

   どうして退職Fesなるイベントを実行しようと思ったのか?

この問いについて、このnoteを読んでいる読者様の疑問は晴れていないこととお察しいたします。RMSは、実行委員であるfreeeの青山さんが取り回してくれました。彼目線でもnoteを書いてもらう予定なので、モヤモヤしている方はどうぞそちらを御覧くださいませ。

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