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化粧品を買いまくっていた私がミニマリストになり25年の迷宮から抜け出して思うこと

私がおそらく一番お金と時間を費やして溜め込んだものといえばこれでしょう。「美容」関連のものです。

男女問わず美は永遠のテーマ!と思っている方も少なくないのではないでしょうか?

今日は私が美容をシンプルに変えるまでのお話です。

ニキビ肌に悩んだ10代

10歳くらいから顔にニキビが出始め、20代後半までずっと悩まされました。何なら人生で一番の悩みがニキビだったんじゃないかっていうぐらい。

皮膚科にも何度も言ったし、ニキビ肌用の化粧品もあれこれ試しました。でも全然改善しなかったんです。

これが私の美の迷宮への入り口でしたね。

ニキビが出始めるまでは何もしなくてもきれいな肌を保てていたのに、年齢的なこともあり、一気に見た目が気になりだしました。

母親も一緒に対策を考えてくれ、薬局や通信販売でニキビ肌用の化粧水や洗顔料をいろいろ買ってくれました。

あれを使ってもダメ。これを使ってもダメ。そんなことを繰り返すうちに私の中に「もっと探せば自分の肌にぴったり合う化粧品が見つかるのではないか」という気持ちが芽生えます。

肌に合わないものを使い続けるのが苦だから次々買いあさってしまう。

ホームエステとの出会い

20歳になってもずっとニキビに悩み続けていた私は、知り合いの紹介でホームエステと出会いました。

スチーマーや低周波のマッサージなどができる美顔器。これを使い続けたらニキビも改善するかもしれない。美顔器なら一回買ってしまえばずっと続けられる。

そう思ってリボ払いでおよそ30万円の美顔器を購入しました。一緒に使う化粧品類も同じメーカーのものを使えばそれでOK!やっと私は迷宮から抜け出せる!

はずだったのですが、自分の肌に合っていたはずの化粧品が使い続けているうちになんだか使用感が変わってきてしまったのです。

美容にお詳しい方はすぐにお分かりかと思いますが、肌質が変われば同じ化粧品が合わなくなることは当然ありますし、アレルギー反応は蓄積によって起こることもあるのだそうです。つまり使い続けているうちに合わなくなることはまぁまぁ起こりうること。

私には「自分にぴったり合うものを探し続けなければ」という謎の信念がありましたから再び迷宮に入り込んでしまうんですね。

基礎化粧品だけじゃなく、メイク用品もいろいろ買いあさってしまっていました。もっと自分に合うものがあるはずだ!と思ってしまう。

また、シーン別にメイク用品を使い分けるなんてこともしていました。仕事に行くときはこれ。友達と遊ぶときはこれ。デートの時はこれ。大して変わらないのに使い分けることでおしゃれ上級者だと思いたかった。

そして化粧品はどんどん増えていきました。

高い化粧品への執着心

年齢を重ねますと、プチプラの化粧品では満足がいかなくなってきてしまいます。それは効果があるなしに限らず、気持ち的にプチプラのものが恥ずかしくて使えない。

友人と「化粧品何使ってるの?」なんて会話はしょっちゅうあります。そのときに数百円のものを使っているなんて言いたくないわけなんです。もはやただの見栄。

いろいろな化粧品を使ううちに高いものはそれなりに使いやすく、自分が思う効果が得やすいこともなんとなくわかってきます。

だから「高いものはやっぱり良い」という結論にたどり着くんですね。

でも自分の収入と照らし合わせて、それなりの金額のものじゃないとどんなに肌に合うものでも使い続けることができないんです。お金が続かないから。

肌には合う。でも使い続けられない。続けないから肌悩みが改善しない。

急に落ち着いたと思ったら一気に老けた

こんなに肌に悩んでいた私ですが、なぜか30歳を過ぎたら肌の調子が急によくなって、ニキビも落ち着いてめちゃくちゃ絶好調になりました。

これは体の変わり目だったのかなと思います。

絶好調すぎてプチプラの化粧品を使っても一切荒れない。知り合いから「肌きれいですね」なんて言われることもあり、もう信じられませんでした。

突然やってきた幸せなひととき。自信も持てるようになったし、外出が楽しくて仕方ないし、写真なんかどんどん撮って!ってかんじでした。

ところが、このひとときは長くは続きませんでした。5年くらい経過したら急にたるみやかゆみを感じるほどの乾燥に見舞われました。

もともと私はアトピー肌で、刺激に弱く荒れやすい肌だったのですが、ニキビ以外はそんなに気にしたことがなかったんです。

今まで気になって仕方なかったニキビが落ち着いたら、それ以外の肌悩みがフォーカスされてきた。しかも年齢による変化を伴ってやってきたのです。

もう迷宮には入らない!

急に老け込んだ私ですが、この時にはもうすでにシンプルが一番!という発想をできるようになっていたので、年齢を重ねた肌ほどお手入れはシンプルにした方が良いだろう。と思うようにしたのです。

それと同時に私は10歳の頃からずっと何かしらの化粧品を使い続けてきて、自分の肌がものすごく疲れているのではないかと考えるようになりました。

というか、いろいろ与えすぎて肌が弱っているのではないかと思ったんです。

植物で考えるとわかりやすいのですが、植物は水を与えないと枯れてしまいますが、与えすぎてもダメになるんです。水のやりすぎで根腐れを起こすと、枯れてしまったり病気になってしまいます。

私は与えすぎなんだ!

そう思って出会ったシンプルなスキンケアがワセリンのみを使うという方法です。ワセリンはいくつか種類がありますが、私は白色ワセリンという不純物が少ないものを使っています。

そしてたまにスキンケアを何もしない期間も設けます。冬は無理ですが、夏場はスキンケアをできるだけせず、己の肌の力を信じて、自ら保水できるようにトレーニングします。どうしても肌の調子が悪ければワセリン保湿しますけど。

スキンケアをシンプルにして、結局今が一番肌の調子が良い。

毛穴も小さくなったし、かゆみを感じるほどの乾燥もしないし、べたつきも昔ほどないです。

また、スキンケアだけじゃなくメイクもシンプルに引き算しました。本当に使い続けられる色味は限られています。自分に似合うな、と自分で納得できるものを最後まで使い切って、それから新しいメイク用品を買います。

こうするようにしてから昔のように次々に化粧品を買うということは一切なくなりました。やっと迷宮から抜け出せた!

迷宮から25年ぶりに抜け出して思うこと

スキンケアをシンプルにしてから「こんな簡単なケアでよかったんだ」とかなり拍子抜けしました。今まで費やした時間とお金はなんだったんだろうって。

でも私にとってはその時間も楽しかったんですよね。美顔器持ってるのにエステにも何度も通ったし。美容にお金かけている自分が好きだったのかもしれません。

だから決して無駄だったとは思わないんですが、できることならもっと早くシンプルなケアに出会いたかったかも。

だいたいスキンケアは「メイク落とし→洗顔→導入化粧水→化粧水→乳液→美容液→クリーム」と工程がとにかく多いのに、これが当たり前だと思って疑いもしなかったんです。

もう誰が考えて誰がこうしろって言ったんですかってかんじ。情報に振り回された典型的な例だなと思います。

でも私にとってはこんな紆余曲折があったから、シンプルなケアにたどり着けたんだと思うので結果オーライですね。

とにかく今は迷宮から抜け出すことができて良かったです!

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