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【超後悔】ネパール人に50ズロチ貸した話

みなさんこんにちは、ミニマリストのKAZです。
普段からリュックひとつで世界中を旅したり、身軽な暮らしの魅力を発信したりしています。

さて今回は「ネパール人に50ズロチ貸した話」というテーマでお話していきたいと思います。
これは僕が3ヶ月間のポーランド旅をしていた時に実際に体験したお話です。結論から言うと、失敗談です。

僕は当時あまりお金がなく格安宿に泊まりながら、オンライン上でコツコツと仕事をしていました。まだまだ収益にはなっていなくて、貯金を切り崩しながらですが、物価の安いポーランドの暮らしには大変満足していました。

ですがひとつだけ苦い思い出があります。
それはゲストハウスで出会ったネパール人にお金を貸してしまったこと。今思うと「本当に貸さなければよかった…」と猛反省しています。

金額で言うと50ズロチ(ポーランドの通過)、日本円で約1500円くらいです。
「なぁんだたったそれっぽっちか〜!全然安いじゃん。それを気にするなんてKAZはケチだなぁ。」と思われるかもれませんが(ケチなのは認めます笑)、単純にそうとも言えません。僕はその旅の食費の予算を月1万円で設定していました(3ヶ月で約3万円)。つまり1日あたりの食費は約300円になり、1500円は5日分の食費に相当します。もし1日の食費が1000円の人だったら5000円を失くすのと同じですね。

確かに1500円という額だけで見たら少なく感じますが、それがなくなれば5日分の食費は失くなり、他の日にシワ寄せが来ます。その時は、簡単に「それくらい…」とはとても言えませんでした。

「そうは言っても、そのお金を貸したことで助かった人がいるんでしょ?だったらいいじゃない。」と思われるかもしれませんし、僕も貸した当時はそう思ったからこそ貸したのです。

しかしそうはなりませんでした。
「貸してよかった」と思うどころか、僕は貸していた期間中ものすごくストレスを感じていたのです。トータルで考えてかなりの損失といった感じ。ほんと「その50ズロチあげるから無かったことにして!」って言いたいくらい笑

状況を説明するとざっとこんな感じです。
貸した相手はネパール人。ゲストハウスで同じ部屋、二段ベッドの上が僕で下が彼。僕がそのベッドに案内され「今回の宿はこんな感じかー」と浸っていると、彼が部屋に入ってきました。小柄で小太りで人懐っこそうな雰囲気の彼は、僕が新しくやってきたことを発見すると気さくに話しかけてきました。「どこからきたの?」と聞かれ日本だよーと答えると、早速彼はこんなことを言ってきました。

「50ズロチ貸してほしい」

早くない?笑
挨拶して5分もたってないけど?というか僕、あなたの名前も知らないんですけど…?
そんなことを思いながら話を聞いていると、どうやら病気持ちの人のようでした。喉が悪く病院に行かなければならない、でもお金がない。今すぐ必要なんだけど今はお金引き出せない事情がある、とかなんとか。今日の21時には返すから一旦貸してくれない?そんな感じのことを言われました。

「なるほど、病気で緊急性があって今日返すと言っているし、どうやら悪いやつではなさそうだ。まぁ、一旦貸すならいいか…。」と二つ返事で渡してしまいました。
その時は両手で50ズロチを握りしめとても感謝しているようでしたし、僕もよかったよかったと思っていました。そしてきっと明日には返してくれるのだろうと、彼の帰りを待つことなく眠りにつきました。

次の日、気がつくと彼は帰宅し眠っていて、きっと病院に行けたんだろうなー、と思いながら僕はひとり仕事をしていました。昼頃になってようやく起きた彼は、笑顔で僕に挨拶をします。ですが、お金を返す素振りはありません。まぁ、タイミングとかもあるだろうと、僕はとりあえず待ってみることにしたのですが、その日は結局そのままでした。

そして次の日に聞いてみました。「お金っていつ返してくれる?(Google翻訳)」
すると彼は、今思い出したように「明後日に返すよ」と言いました。
ん??と思った僕でしたが、もしかしたら最初のやり取りで聞き間違いがあったのかもしれない、と思い直して待つことにしました。

しかしその日になっても帰ってくる気配はありません。そして切り出すときはいつも僕(笑)
「今日返してくれるんだよね?」
すると彼は「ごめん来週の水曜日になる」と言いました。んんん???と思った僕でしたが、話を聞いてみると、どうやら彼の(職場の)ボスが給料を払ってくれない、だから返せないということらしい。なるほどそういうこともあるかと思い、さらに待ってみました。

「あのー…あれからどうなった??」
彼に尋ねると「ごめんまだ給料が…」とのこと。
まだウチのボスがさー給料払ってくれないんだよ。ほんと困ったよね。みたいな感じのことを言ったかと思うと、こんなことまで言い出しました。

「タクシーでボスのところに給料取りに行くから20ズロチ貸してくれない?ちゃんとまとめて70ズロチ返すから。」
こいつ…まじか…と思いました。僕ははじめタクシーを利用して来たのでタクシーの相場を把握していました。20ズロチで行ける距離、というのはせいぜい徒歩30分圏内。僕はお金をかけないように徒歩2時間程度なら歩くようにしていたため、思わずこう返しました。

「流石にムリ。僕は2時間くらい平気で歩く。あなたも歩いて給料を取りに行け。」
それを(Google翻訳)見て彼は「まじかよ…」といった様子で驚いていましたが、結局歩いていくことはしませんでした。つまり放置です(ちなみに別の日にも同じような交渉をされました笑)。

彼の言い分として「喉が悪いから無理…」とのことでしたが…心から言いたい。

「それならタバコ吸うんじゃねぇ!!」

そうなんです。彼は毎日タバコも吸うし、お酒もガブガブ飲んでいました。病気を理由にするならそんなものは手を出しては行けないし、そもそもそのお金どうしたん??笑。僕はその辺からだんだんイライラが溜まるようになりました。

お金ないない言っているわりにちゃんと食べているし、僕よりお金はかけていそうです笑。「そんな金があるなら一刻も早く返さんかい!!」と思っていましたが、これも文化の違いかーと納得させてみたり。

それに加えて彼はお金の扱いがかなり雑。買い物で余ったであろう小銭をテーブルにバラァっと散らせ、それをなんとも思っていない上に、金額も全く把握していない様子でした。

「それじゃあ金もなくなって当然だわ…」と密かに思いながら、段々と積み上がっていくストレスに耐えながらも、それでも彼を信じてみることにしました。

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