子供撮影にはほぼ完璧! キャノン EOS R8 レビュー。
子供の写真撮影が主な目的で導入しましたキャノンR8。しばらく使い込む機会を得ました。今回はその感想をまとめます。
期待通りまたはそれ以上
注目のAF性能
R6 MarkIIと同等のオートフォーカスが搭載された本カメラ。最初にカメラ屋で手に取って店内で試し撮りをした時は使い方も熟知していないこともあり、「正直どうなんだろう」と思ったのですが、実際に子供や家族の写真を撮る場面になるとこのカメラのAF性能はかなり高いことがわかりました。AF枠は最大のものを選び、サーボモード(C-AF)にすると子供の顔にばんばんAF合焦を表す青枠がでます。連写モードで撮ると、たとえ動き回る子供が撮影対象でも8割以上は顔や眼にばっちり合焦します。もうこれだけでR8を買ってよかったと思えるほどです。点数にすれば90点。余裕で合格点を上回ってきました。
高感度耐性はいかに
こちらもかなり良くて満足、合格点です。マイクロフォーサーズやAPS-CカメラではオートISOを使うことにかなり抵抗がありましたが、本機ではほぼ気にせずオート設定でいけます。ISO25600でオリンパスE-M1 MarkIIIの3200程度のノイズ感の時が多いです。もちろん、明暗の違いでノイズの乗り具合も変わってきますが、個人的には暗所耐性を気にすることもなく常用できています。ここまで高感度耐性があれば、暗所で24-105mm F4.0-7.1のような暗いレンズでも十分シャッタースピードを稼げちゃうので驚きです。これに慣れちゃうとマイクロフォーサーズで人物の暗所撮影をする気はなくなります。
安価なRFレンズ
本機を購入した際、RF35mm F1.8とRF24-105mm F4.0-7.1を購入したのですが、どちらも問題なく使えており、満足しています。RF24-105mm F4.0通しもカメラ屋で試しましたが、あのサイズは使う気がしませんでした。価格コムなどで細かいレビューを読んでいましたが、個人的には皆さんが不満にあげる点で困ったと感じたことはありません。STMモーターでもAFは十分速いですし、描写も特に不満はありません。Lレンズを買う必要性は感じませんが、サードパーティー製のもっと小型なズームレンズが出れば試してみたいです。
他の気になる点
マイナーですが気になる点を挙げます。
安っぽいかな、やっぱり
前回の書き込みでは「安っぽくは感じない」と書きましたが、訂正します(笑)。確かに高級感はプラスチックを多用したカメラにしてはあるのですが、スイッチ類の感覚とかはやはり安っぽさを感じます。ON/OFFスイッチはその代表で、僕のように頻繁に電源を入・切するユーザーにとってはその安っぽさを感じざるを得ないと思います。とはいえ、使用に問題があるかといえば皆無です。シャッターも同じで、確かに安っぽい感じがしますが、慣れてくると特に違和感はありません。
バッテリーの持ち
確かに持ちは悪い気がしますが、丸一日ずっと撮りまくるような使い方をする人以外は特に問題ないのではないかと思います。予備バッテリーで解決できるので、問題というほどの問題ではありません。
バリアングルスクリーン
バリアングルなのはいいですが、自撮りの時に真っ直ぐにならないのはいかがなものかと。僕はさほど自撮りをしませんから気にしていませんが、気になる人は気になるでしょう。
LOCKスイッチ
不要。
グリグリがないこと
なくてもなんとかなっています。AF合焦点の移動はタッチスクリーンでも十字キーでもできるので困りませんが、その他の機能をあてがえボタンがもう一つあってもよかったかな。
動画静止画切り替えスイッチ
これも動画を撮らない僕には不要ですが、あるから喜んでいるユーザーがいるかもしれません。
電池蓋
これはカメラによってかなり質感が変わる部位だと感じています。これまで使ってきたカメラで電池蓋の触感が良かったのはライカと富士フイルム。ニコンZ50はめちゃくちゃチープで、爪で蓋を解除しても蓋が飛び跳ねる感じは全くありませんでした。本機は触感はあまり良くないものの、一応蓋は飛び出してきますので及第点とします。
キャノンのUI
本機が初めてのキャノン機なのでまだまだメニューUIには慣れませんが、最悪ということもありません。
総評
子供撮影用としてはこのカメラで十分です。手ぶれ補正がないのは高感度耐性で十分カバーできます。コンパクトでAPS-Cと変わらないサイズ感なのもいいです。安価なレンズで十分満足できるのもさすがはキャノンといったところ。画質に不満はないですし、WBもかなり正確。
唯一問題なのは、もうこれ以上他のカメラを買おうという気にならないことでしょうか(笑)。ただし、子供撮影用カメラに限ってのことですが。
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