見出し画像

キャノン EOS R8 とりあえずサクッとレビュー。

手元にR8が来てしばらく経ちました。仕事などが忙しく、なかなか使い倒す機会がないので主に室内で試し撮りをしています。今日はファーストインプレをお伝えしようと思います。


サイズ感

R6 MarkIIを持ってみてそのサイズ感に幻滅したのでR8に落ち着いたというのは前回の投稿に書いた通りです。一方、R8はかなり持ちやすいです。しっかり指がかかるし小指があまることありません。それでいて筐体サイズはマイクロフォーサーズ機であるE-M1 MarkIIIとほぼ同じです。サイズ感は期待通りで満足しています。

重さ

重さはボディ自体は軽く感じます。手ぶれ補正が付いていないことやボディがプラスチック製ということが理由だと思います。E-M1はずっしり重く中身が詰まった感じます。

R8にRF24-105 F4.0-7.1で900gほど
E-M1 MarkIIIに12-40 F2.8でほぼ1キロ。

質感

レビューなどを読んでいたら質感が悪いとか、安っぽいとか、高すぎる!なんて声が多かった印象ですが、プラスチックは艶がないザラザラした質感で、印象は悪くありません。黒というより濃いグレーといった色合いです。個人的には好みです。本体のレンズマウント部分もメタリックグレーな金属で雰囲気がいいです。ボタン類のクリック感とかも特に安さは感じません。そして何よりMADE IN JAPAN! やっぱり日本製はいいですね。


以前使ってた富士フイルムのカメラにも日本製がありましたっけ?
レンズ類は台湾製。中国製でないのは評価に値する。
赤いポッチが真上にあるので見つけやすい
グリップ感はかなりいい

解像感・高感度耐性

高画素機ではないにせよ、さすがフルサイズ。細かいところまでしっかりと解像してくれます。何より高感度での撮影が素晴らしいです。マイクロフォーサーズならISO1600以上あげるのは躊躇します。APS-Cだと6400くらいまでは許容できるかな?という感じ。一方このR8なら12800とか25600くらいでも場合によっては実用に耐えると思います。これはびっくり。

これでISO12800 F7.1。ノイズは当然出ますが、それよりも解像感の方が優っていて嫌な感じがしない。


全体の印象

今の所レンズは非Lレンズのみなので、どれもコンパクトで軽くていいです。RF単焦点は安いものはステッピングモーター採用のAFシステムですが、個人的には全然遅く感じません。それこそ富士フイルムの純正レンズ群と比べたら全然RFレンズの方が速いです。コンパクトボディに軽いレンズ。大好物です。


慣れないこと・残念な点

キャノンのダイヤル類の配置にはやや困惑しています。シャッターボタンの位置、そしてボディと平行で立っているコマンドダイヤル。これらはエルゴノミックには感じず、使う時に意識しないと意図したダイヤルやボタンに指が届きません。キャノンユーザーの皆さんは慣れてらっしゃるでしょうけど、新参者には使いづらく感じます。

そして賛否両論ある電源ON/OFFスイッチの位置。僕は左側にある方が好きです。E-M1を使うまでは富士フイルムのカメラを数年使っていたので右側の電源スイッチに慣れていましたが、右手と左手で役割を分けるのはスイッチ操作のミスが少なくなり、理にかなっていると思います。そもそも、皆さんそんなに右手だけでカメラを操作したいんですか?!とはいえこれは慣れでなんとでもなるのであまり気にしていません。それよりも、動画を撮らない僕にしたら左側にある動画・静止画切り替えスイッチは無駄でしかないです。あと、電源スイッチにあるロックボタン。意味わかりません。

ロックする人いるんかな?


バリアングル液晶を開く時に指を入れるところが画面右上にあり、これがなかなか慣れません。右手カメラをもちながら左手の指をここに入れるのはなんともぎこちない。右下して欲しかった。R6 MarkIIでちゃんと右下になってますね。

ここにしたのはグリグリがない場所を埋めるため?

マットな感じで質感が高いプラスチックをレンズやボディの外装に使っているのですが、爪で引っ掻くと痕が残ります。擦ればすぐに取れるんですが、あんまり気持ちよくありません。

こんな感じの痕がすぐにつく

オートフォーカス機能の名称はカメラメーカーによって違うのですが、キャノンの場合さらに特殊な気がします。シングルショットとかサーボとか。さらにフォーカスポイントのサイズが最初から決められている(5種類とユーザー設定3つ)のちょっと気になる。他社のカメラであればシングル測距点のサイズは結構自由に変えれたかと思います。撮影した画像を一括削除する際にわざわざメニューに行き、そこから再生メニュー、一括削除というように進まなければならないのは面倒です。

あと、取り扱い説明書が見難いですね。フォーマット段落分けがユーザーフレンドリーでない印象です。一方で専門用語やキャノン独自の用語を細かく説明している点は評価できます。

スマホアプリはUIは見やすいが、接続性やユーザビリティは低く、オリンパスの様に積極的に使おうとは感じませんでした。

まとめ

以上、いろいろ細かいことを指摘していますが、これまでのところ概ね満足しています。何より高感度耐性が強いのとF1.8のコンパクトな単焦点が手に入ったので子供の撮影に臆することがなくなりました。そして、このR8を迎え入れてようやく僕のカメララインナップの方向性が明確になってきました。

子供撮影/旅行 → Canon R8
風景撮影/スナップ → Olympus E-M1 MarkIII
スナップ/モノクロ → Leica M240

あとはこの3つの用途に合わせたレンズ構成と機材のアップグレードを随時やっていこうと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?