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藤井風。私が彼を推すきっかけ

あのとき、私は絶望だった。
14年間、私と共に育ってきた愛犬が病気で亡くなった。
自粛自粛と騒がれていた2020年のことだった。
stay homeで家にずっと居たため、愛犬と暮らす時間が多かった私だからこそ、愛犬の異変に気づき、もっと早く病院に連れていくべきだった。

私は愛犬が死ぬ姿を見れなかった。前日の夜、台所で横になっていた愛犬と20分ほどお話しして、「また明日ね」と話して寝たのを覚えている、ハッキリと。
しかし、その明日は一緒に生きて過ごすことができなかった。
今まで間近で「いきのもの死」に触れることがなかった私は、心にぽっかりと穴が空き、「死」が恐ろしく怖いものだと感じてしまった19の夏。

私は藤井風が好きだよ。遠慮せずに言うけど、見た目もかっこいいし、声もイケてるし、性格も可愛い。遠慮せずに言ったよ。
そういう藤井風も好きなんだけど、何より人生の捉え方を、私の心が軽くなるような考え方に導いてくれた藤井風が好きだ。
「死=帰る」
この考え方は私が愛犬の死に苦しんでいるとき、一番救ってくれた。心を軽くしてくれた。ありがとうね、風。

私は彼の考え方を全肯定するわけでもないし、全否定することもない。
ただ、彼は私たちを豊かにする音楽を作ってくれると思う。てか作ってくれている。
私は全てを受け入れないけど、全てを跳ね飛ばすこともしない。
彼が発する中で、良いなと思うものだけを受け入れようと思っている。
でも至って彼は純粋に音楽を楽しんでいるだけだと思っている。

今騒がれていることで、ファンやばいやつみたいなこと思っている人もいると思うけど、分別持ってファンしている人がほとんどだと思うから、、、

藤井風、私はあなたを推すよ

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