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あめんぼ生活 #17 自分を大切にしてあげて 〜気づきをくれた人〜

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彼女は今フランスにいる。
最近は連絡とっていないが、フランス人男性と結婚して幸せに過ごしているようだ。


彼女との出会いは、小学校1年生。
6年間同じクラスだった。(というより私の学年だけ少子化で1クラスしかなかった。)

ただ、その頃はまだ彼女の存在をそこまで認識していなかったと思う。

学年が上がるにつれて、頑張り屋で頭の良い子、というイメージだったと思う。

小学生の時の彼女との思い出は少ない。
私が唯一覚えているのは、彼女が掃除の時間に気持ち悪くて吐いてしまったときに、咄嗟にビニール袋を取り出し介助したことだ。

これをよく覚えているのは、自分の対応力に自分で驚いたからだと思う。

まあ自慢話だ。


とまあ、あまり近しい間柄とは言えなかったと思う。

中学も一緒だった。

2、3年生は同じクラスで、同じ小学校ということもあり
自然と話す機会は増ていった、

という訳ではなかったと思う。

グループも違うし、部活も違う。
中学の時に話した記憶はほぼない(わたしだけかもだが)


私にとっては、そんな関係だった彼女だけど、中学の卒業式に手紙をもらった。

その中に

「くまこはもっと自分を大事にしてね」

とあった。
他に何が書いてあったか忘れてしまったし、
手紙も残念ながら無くしてしまった。


だけど、その言葉は、それからの私を変えてくれて
今でも大事にしている。


私は、小中通して、いじられキャラだった。
そんな自分を私は受け入れていたけれど、
どこかでいつも「そんな扱いしないで!」と思っていたのだと思う。

そして、それを変えるのは
私次第である。
それを教えてくれた言葉だった。


私が私を大事にしていなかった。
だから周りも私をぞんざいに扱う。

9年間、側から私を見ていた彼女。
唯一、私の隠れていた、自分でも分かってあげていなかった本心に
気づいてくれて、教えてくれた。


その時から、心の距離がスッと縮まって
大学時代に彼女がフランス留学している時には、会いに行って
一緒にパリとスペイン周遊をした。

今の旦那さんはその時の彼氏である。

フランスに行く直前、結婚報告の連絡は本当に嬉しかった。

最近は、あまり連絡取れていない。

また、会いに行きます。

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