②「ミニチュア」と「食品サンプル」

【①なぜミニチュアが好きなのか?】のつづき。

ミニチュアともう一つ、幼少の頃からレストランのショーウィンドウにある「食品サンプル」にも異様な興味を示していました。
別に食いしん坊だった訳ではないんですけどね。
「一体どこの欠食児童か?」と周囲から心配されそうなイキオイでかぶり付いて眺めてました。
いくら眺めていても飽きませんでした。


そして大人になり、初めてミニチュアサイズの食品サンプルと出会ったのは確か20才過ぎの頃だったと思います。
新宿の東急ハンズで、手のひらサイズのパフェやナポリタンが展示されてたんですね。
おそらく食品サンプルメーカーが制作したと思われる塩化ビニール製の高クオリティな作品でした。
「ミニチュア」と「食品サンプル」が好きだった僕にとって、その二つを合わせたそれは衝撃的で、激しく感動しながら「うわー!うわー!」といつまでも眺めていました。

見るのはスゴく好きだったけど、こういう物を自分で作りたいという発想はまるでありませんでした。
こういう物は、工場で特殊な機械と特殊な材料を使って、特殊な技術を持った職人じゃないと作れないと思っていたし、食品サンプル職人になりたいと思った事はあるけど、どうすればなれるのかさっぱり分からなかったし、そもそもそういう会社がどこにあるのかも分かりませんでした。

まだネットが今ほど普及してなくて、情報もあまり得られない時代でした。

【③ミニチュアフードとの出会い】につづく。

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