2019トップ10プロスペクト:シカゴ・カブス

1位:ニコ・ホーナー(SS)
18年ドラフト1巡目指名。パワーはそれほどないがシュアな打撃が売りの選手で、プロデビューのA--A-ROKでAVG.327、AFLでも21Gで.337を記録した。アプローチも優秀で、スピードも備えるリードオフタイプ。守備面に目立つツールはないがSSもソツなくこなせるだけの器用さがある。

2位:ミゲル・アマヤ(C)
高い守備力とメークアップを評価されるパナマ出身のCプロスペクト。昨年は前半戦に打撃で好成績を残し、フーチャーズ・ゲームとAミッドウェスト・リーグにも出場したが、疲労からか後半戦に調子を落とした。今後打撃が順調に成長すればレギュラークラスになれる。

3位:ブレイリン・マルケス(LHP)
伸びしろを豊富に残す体格から投げ込まれるファストボールは既に最速99マイルを記録する。ブレーキングボールは安定感を欠き、チェンジアップも発展途上、デリバリーは不安定、イニングが深くなると球速が落ちるなど20歳の若さ相応の課題も多くあるが、先発3番手になれるだけのポテンシャルはあり、試合では結果を出せている。

4位:アドベルト・アルゾレイ(RHP)
17年にA+-2Aの22GSでERA2.99、BB/9 2.7、K/9 8.5とブレイクして評価を上げたが、昨年は怪我の影響で8GSに止まった。常時90マイル半ば、最速98マイルで投げ込まれるファストボールと大きく落ちるカーブ、進歩を見せたチェンジアップが持ち球。ローテーション半ばのスターターが天井とされる。

5位:コール・ローダラー(OF)
18年ドラフト2巡目補完指名。筋肉増量とスイングの修正でパワーが伸び、プロデビューでもROKの36Gで5HRを放っている。また13SBとスピードも優れており、この2つのツールが武器。一方の守備はCFに止まれるかには疑問が残り、動作は素早く狙いは精確なもののアームも平均程度なため、LF向きか。アンドリュー・ベニンテンディと比較されている。

6位:コリー・アボット(RHP)
ノア・シンダーガードを参考にスライダーの握りを変えると結果が出始め、17年ドラフト2巡目で指名を受けた。昨年はA-A+の22GSでERA2.50、BB/9 3.1、K/9 10.3をマークする飛躍のシーズンを送り、傘下の最優秀投手賞も受賞した。80マイルで投げ込まれ、打者の手元で小さく曲がるスライダーがベストピッチ。早期昇格の見込める4番手タイプ。

7位:ブレネン・デービス(OF)
18年ドラフト2巡目指名。高校ではバスケットボールでも活躍したアスリートで、豊富なアップサイドを秘める。野球の経験が浅いため、同年代の選手と比べても荒さが目立つが、爆発的なスピードと平均以上のパワーを筆頭にツールは派手。ハイリスクハイリターンなプロスペクト。

8位:リカルド・ガヤード(RHP)
18年のInt'lFAのアマチュアでベストのピッチングプロスペクトという評価を受けていた選手で、契約には$1Mを要した。まだ17歳と非常に若いが、ファストボールは89-93マイルのレンジをで投げ込まれる。鋭いカーブもプラスのポテンシャル。デリバリーも比較的シンプル。ローテーション半ばのスターターへの成長が期待される。

9位:キーガン・トンプソン(RHP)
17年ドラフト3巡目指名。傑出した球種はないものの、90マイル前半のファストボール、どちらも平均以上の評価を受けるスライダーとカーブ、平均程度のチェンジアップの4球種を組み合わせてピッチャビリティで勝負するタイプ。昨年はA+-2Aの25GSでERA3.61、BB/9 2.4、K/9 8.0とまずまずの成績を残した。

10位:ジャスティン・スティール(LHP)
14年ドラフト5巡目指名。17年の8月に肘を故障してTJ手術を受けたが、11ヶ月で昨年7月に復帰。怪我前よりも洗練された投球を披露して評価を上げた。ファストボールは最速95マイルを記録し、カーブはプラスのポテンシャルを見せる。

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