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自己紹介にかえて・わたしがママ向けメディアで仕事をする理由

2019年の仕事始めの日。
今年のチャレンジのひとつとして、noteを始めてみることにしました。

わたしは、ままのてというママ向けのWebメディアを運営する会社で働いています。
自己紹介にかえて、わたしがママ向けメディアで仕事をしている理由をまとめてみました。

今の仕事を始めたきっかけ

もともとは都内の某百貨店の社員として働いていたわたしが、今の会社に転職したのは1年半ほど前のこと。
次男の育休が終わり職場に復帰しようとしたタイミングで、次男が長男と同じ保育園に入れないという予想外の事態が発生したことがきっかけでした。

長年勤めた職場には復帰するつもりだったし、何よりずっと担当していた仕事が好きでした。
ですが職場と自宅が遠く、さらにふたつの保育園の送り迎えをしなければいという状況になり、現実的に復帰は難しかったのです。

すぐに転職先が見つからないと長男は保育園を退園になってしまう。
限られた時間の中での転職活動で出会った会社のひとつが今の職場です。

自分が直面した子育ての悩み

小学校1年生の長男は、赤ちゃん時代、とにかく寝ない子でした。
新生児は昼夜逆転になりやすい。それでも生後3か月を迎えるころには昼夜のリズムがつき始め、夜にまとまって寝るようになる―
そう育児書に書いてあるのを励みに育児をしていました。

しかし生後3か月になっても、長男は夜中に2~3時間ごとに目を覚ましておっぱいを欲しがりました。
生後3か月ごろになれば授乳回数は5~8回になると書いてありましたが、当時の授乳回数は1日に12~15回、ひどいときには1日に20回近く授乳することも。

なかなか寝ないでグズグズとする長男を一日中抱っこし続ける日々。
当時のわたしは「うちの子はなぜ寝ないのか」を知りたくなり、寝ない理由をネットで検索をしまくりました。

今ネットで「赤ちゃん 寝ない」と検索すると多くの情報がヒットします。
でも、わたしが長男が寝ないことに悩んでいた6年半前、今ではメジャーなママサイトというものは存在していませんでした。
また、今ほどSNSで育児垢作ってママ同士が交流するということもなかった時代です。
ヒットする情報は育児書と同様のものばかり…育児書通りに寝ない我が子は、どこか変なのではないかと悩みました。

たどり着いたのは2ch(現在の5ch)の育児板です。
自分と同じように寝ない子の育児に悩む見知らぬママたちの体験談に「うんうん、そうなんだよね」と共感し、「小学生になれば勝手に寝るようになる」「寝ないのもその子の個性」「赤ちゃん時代も今も寝ない子だけど、大きくなれば寝かしつけがいらなくなる」等々、先輩ママの声に励まされ…
当時の2chがなければ、確実に育児ノイローゼになっていたと思います。

そのときに思いました。「寝ない子」「泣く子」のことで同様に悩んでいるママに、自分の体験を伝えたいと。
その思いはうっすらと続いていました。

今の仕事を選んだ理由

転職活動をするときに、不本意な転職ではあったものの、せっかく転職するならば自分の興味のあることに取り組みたいと考えていました。
前職でECや企業サイトの運営に携わっていたこともあり、常にWebで誰かの生活を豊かにしたいという思いを持っています。

Webサービスに関わりたいと思っていたものの、メディアで編集やライティングをするというのは正直考えていませんでした。
昔から自分のブログで文章を書いていたものの、自分が文章のプロだという感覚は全くなかったので…。
編集という仕事に興味を持ったことも、正直に言うとありませんでした。

けれど転職活動を進める中で、今の会社の社長の話を聞き、思い出したのです。
長男の赤ちゃん時代、初めての育児で本当に不安でしかたなかったことを。
自分の必要とする情報が全くなく、答えがない子育てにどう対処したら良いか途方に暮れたことを。

育児で悩むママに正しい情報を届けたい

長男の赤ちゃん時代から6年がたち、今ではネット上には情報があふれています。
正しい情報だけでなく間違った情報も含まれるため、検索するママたちには情報の取捨選択が必要です。
玉石混交の情報の中で、どれが正しい情報なのか見分けるのはとても難しいものだと思います。

ママ向けサイトはお金儲けのために間違った情報でユーザーを不安に与えていると批判されることがあります。
私が関わるままのてというサイトも、以前に間違った情報が掲載されていると指摘されたことがあるのは事実です。

サイトを運営しているわたしたち編集部の人間は、ひとりのママとして子育てを経験していても、医療情報については素人です。
本来は子育てのうち医療が関わる分野は、医療に関わる人が情報を発信するのが正しい姿なのかもしれません。
けれど、医療関係者が手掛けるサイトの中で、現在子育てで悩んでいるママやパパの知りたいことにきちんと答えられるものはほとんど存在していません。
(実際にそういった先生方の動きはあり、とても心強いですが)
だからこそ、正しい知識をわかりやすく説明する通訳のような役割のサイトが必要なのだと、わたしは思っています。

そのためには、わたしたち自身が日々勉強する必要があるし、医師に質問をしたり、出来上がった記事を医療関係者に監修してもらう必要があります。

もちろんわたしたちサイトの運営者だってボランティア事業ではないため、収益を上げることは前提として必要です。
記事の作成には人件費を含むコストがかかっています。わたしたち従業員の給与分は最低でも稼がなければいけません。
だから記事には広告が入るし、ユーザーにとって有益だと思う商品をサイト上で紹介しマージンを受け取るアフィリエイトも導入しています。
収益を上げなければサイトを続けることはできないのです。

けれどお金儲けのためにサイトを運営しているわけではない、その思いがあります。

ママサイトの運営は、正直不安定な面もあります。
それでもわたしは、初めての子育てに悩んでいた6年半前のわたしのようなママやパパの不安を、ひとつでも多く取り除きたいのです。
その思いを持って、今年も仕事を進めていこうと思います。

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