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青銅にとって代わった"ある"素材

今日はレポートの提出があった。
大学で履修しているヨーロッパ・ケルト文化についてのレポートだ。
昨日心に刻んだ、良い緊張感を持って日常生活を送る事。
今日はそれを意識しながら過ごした。
そのおかげで今まで以上に自分を律して課題に取り組めたのではないかなと思う。
課題に取りかかる前はぶっちゃけ
「早く終わらせたい」の一心だったが
その良い緊張感を保った状態で課題に取り組んだおかげで途中からレポート内容に対してものすごい好奇心と興味が湧いて楽しく課題に取り組む事が出来た。

紀元前12世紀から紀元前5世紀頃、
ヨーロッパ地域ではそれまでの青銅器時代から新しく鉄器時代へと移行された。
鉄器時代として鉄器が各地域に普及され始めた頃の文化を「ハルシュタット文化」と呼ぶらしい。当時中央ヨーロッパに位置していたケルト人がその文化をヨーロッパ各地に広めていったと言われている。
それまでずっと使われてきた青銅器が
各地で使われなくなってしまったのはどうやら
"鉄"という革命的な材料の普及に因るものだ。

では、一体青銅器と鉄器の違いはどこにあったのか?
それを今回リサーチして突き止めた。
青銅という素材は銅に10%程の錫(すず)を混ぜた銅の事だ。銅単体だと武器の素材として柔らかい、そこに錫を加えると硬くなり鉄と比べて溶けやすい性質の為に加工もしやすくなるのだ。よく教科書なんかの青銅器の写真を見ると青っぽい金属なんだなとイメージしてしまいがちだが実際本来ならば新品の10円玉や銀メダルと同じような色でピカピカなのだそうだ。
あの教科書の写真は長い時間が経って発掘された写真なので当然その本来のイメージは当然しにくい。今回僕も少し驚いた。
話を戻すと、そのような性質の青銅器もやがて鉄器の普及と共に衰退してしまう事になる。
どうしてか、
鉄は青銅と比べ強度が強く加工も青銅以上に容易である。さらには、産出地域が限られている青銅の為の錫と比べ各地で鉄鉱や砂鉄が入手出来る。その為に鉄の普及に伴って当時各地で生活の変化が著しく起こったそうなのだ。

こんな調子で色々調べていたら
いつの間にか自分の興味の幅が広がっていた事に気付いた。
上に述べたような鉄の性質、さらに鉄の精製方々などを調べていたらハルシュタット文化についての理解も深まって来ていつの間にかレポートが楽しくなっていた。
本当に今日は嬉しかった。

ここ最近アニメで鋼の錬金術師なんかも見ていたりするので何かと"金属"チックな話には耳を傾けてしまうようだ。

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