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夏が近い!知らなかった、日焼け止めの使い方と選び方。

実は、我が子、生後6ヶ月検診ですでに小児科医に日焼け止めを勧められました。昔はそんなこと気にもしなかったものですが、近年の地球の気候変動で、世の中はどんどん生き辛くなっていますね...。

アメリカでは日焼け止めはsunscreen(サンスクリーン)と呼ばれます。大体その年の商品のレビューは5月以降に出回ることが多いのですが、ロサンゼルスは土地柄、4月くらいから夏らしい気候になるので、できるだけ早くから日焼け対策をしたいところ。今回は日本にいる方にも役立つ情報を書いたので、どうぞ参考にしてください。製品情報はハワイなどに遊びに行ったときにも役立つと思います。

アメリカと日本の日焼け止めの違い

日焼け止めにもいろいろあって、特に日本とアメリカの大きな違いは、その成分と質。日本の日焼け止めの素晴らしいところは、その質がさらっとしていて、何度塗っても全然苦にならないところ。アメリカの日焼け止めは、オーガニックで良いものがスーパーなどで比較的手に入りやすいのですが、その質としては、どろっとしているものが多く、ストローラーや洋服にべっとり付くと、念入りに洗わないと取れないこともあります。

この2017年のレポートによると、アメリカの方が慎重に成分を分析して安全性を確かめているとはいえ、どうやらヨーロッパや日本の方が日焼け止めの成分が最新のものを使っているとのこと。ということは、日本でサラッとした質で、オーガニックの良い成分のものを買って来られるならば、それに越したことはないです。ただ、そんな日焼け止めは簡単には見つかりませんよね。

以下に、日米の日焼け止めの選び方や使い方のコツを書いておきます。

Oxybenzone(紫外線吸収剤)を含むものを買わない。

Consumer Reportsというアメリカ人が買い物をするときによく利用する研究機関(雑誌やWebサイトがサブスクリプションできる)があるのですが、その記事(英文)に念入りに書いてあるのは、oxybenzone(紫外線吸収剤)が入っているものは買わないということです。特にアメリカの小児科学会は、子どもへの影響を強く懸念しています。研究結果から、ホルモンへの悪影響があるとのことで、妊婦も注意した方がいいと書かれています。さらにいうと、サンゴ礁への影響もあるとのことです。普段考えてもみないことですが、例えば海に入るときは、直接海に日焼け止めの成分が流れていきます。それはいずれ、サンゴ礁にもたどり着くのです。このように、長い目で見ても、地球や人間への直接的な影響があると考えられますので、必ず紫外線吸収剤が入っていないことを確認してから購入しましょう。

SPFって何? Broad Spectrumで選ぶ。

まず覚えておきたいのは、紫外線には二種類あって、UVAとUVBと言います。UVBは分かりやすく、すぐに目に見える範囲でダメージを表すのに対し、UVAはUVBよりもより深く肌に浸透し、じんわりと見えないところで肌の劣化を進めます。共に皮膚癌の強い原因となります。

では、SPFの数値は高い方が効きそう、とは思っているものの、その意味というのはご存知でしょうか? SPFは特にUVBに効く数値を表しています。Consumer Reportsによると、100パーセントUVAとUVBをブロックできるものは存在しないそうです。SPF 30は97%、SPF 50は98%、SPF 100は99%のUVBをブロックするという意味だそうです。わたしにとっては、30と50の差が1%しかなかったことが驚きでした。ただ、SPF15以下はほとんど意味ないと、他のサイトに書かれているのを読んだこともありますので、やはり数値が高ければ高い方が良いのでしょう。アメリカ製品のパッケージに「Broad Spectrum」と書かれているものは、UVBに加えて、UVAもブロックするので、必ずそちらを選ぶようにしましょう。

SPF〇〇だけに惑わされない。塗り方が大事。

もう一つ調べてわかったことは、例えば同じSPF50の+++と言っていても、必ずしも全ての商品が同じ効果を同じ時間だけ持続するわけではないということです。いくつかの実験結果やレビューを読むと、ものによってはパッケージが言ってる長さだけ時間が持たないことがあるそうです。詐欺みたいですね。ただ、わたしが思うに、肌質との関係、塗り方、頻度、量によって、その微妙な差で、個人差がとても大きく出るものだと思うのです。そこで最も大切なことは、SPF30以上あるものを選ぶこと、そして、とにかく頻繁に、なるべく厚塗りすることでしょう。CBSのこちらの記事で紹介している方法をご紹介します。

• 出かける15分前に塗ること。
• 1 オンス(手のひら全体が白く染まるくらい)、たっぷり使うこと。
• 2時間ごとに塗りなおすこと
• 3年以上前の古いサンスクリーンは使わないこと

Consumer Reportsの2018年オススメ商品

彼ら独自のテストやリサーチをした中で、昨年は、なんとカリフォルニアの定番スーパーマーケットであるTrader Joe'sのスプレー型のサンスクリーンが断トツで一番を獲得しました。去年はこのおかげか、売り切れ続出でした。

一応USのAmazonでも買えます↓が、ストアで買えば6ドルなので、断然お得。

スプレー型が嫌いな人はLa Roche-Posay Anthelios 60 Melt-In Sunscreen Milkが良いそうです。ただ、ちょっと高い(36ドル)なので、コスパを考えれば次点のEquate Sport Lotion SPF 50(5ドル)も良いでしょう。

参考:Huffpost LIFE & CBS News (Consumer Reports)

家族で使えるオススメ日焼け止め

他にもたくさんのウェブサイトを読んだり、わたしが直接試したりして選んだ結果、アメリカで子どもにも安心して使えるサンスクリーンとしてはBadgerシリーズとAlbaシリーズが良いと感じました。

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Badgerシリーズは、原料が植物由来というだけでなく、その成分のほとんどがオーガニックなのです。そして、通常この手のものは花やフルーツの甘い匂いがするので、虫が寄って来るという欠点があるのですが、BadgerシリーズのAnti-bug Sunscreenは虫除け成分も入っています。わたしは息子と一緒にこれを主に使ってます。ただ、匂いに癖があるので、嫌いな人もいるかもしれません。その場合は、無香料のBadgerを買って、キャンプなどに行く時だけ虫除けを一緒に使うといいと思います。チューブから出してみると、他の日焼け止めに比べて、さらにねっとりしていて一見使いにくそうですが、塗ってしまえば他のものとそれほど変わらない気がします。

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Badgerのねっとり感と匂いがどうしてもダメという人は、Albaシリーズがオススメです。100%植物由来の成分で、虫除けBadjerよりも40分長い、80分のウォータープルーフ。匂いも100%ナチュラルのフレグランスでとってもいい匂い。わたしはこのAlba Botanica Kids Sunscreen Tropical Fruitが好きです。

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両方のブランドに言えるのは、biodegradable(土壌中で生物分解されるもの)で、animal testing(動物実験)もしていません。自分だけでなく、環境や他の動物のことも考えられているところが好きで、わたしはこの二つがお気に入りです。

ちなみに虫除けはこちら、100%植物由来のBurt's Bees All Natural Outdoor Herbal Insect Repellentを使っています。使ったことはないですが、Badgerにもあります。BadgerのAnti-Bug Repellent Sprayは、100%植物由来の上に、Certified Organic(認定オーガニック)なので、次はこれを買ってみたいと思います。


皮膚科いわく、毎年皮膚癌で亡くなる人の数を考えると、「バイクのヘルメットをかぶるのと同じくらい、日中の日焼け止めは大事」とのこと。また、日焼け防止の手段は、日焼け止めだけでなく、帽子や洋服も大事で、子供の水遊びの時などはきちんとスイムスーツ(上下の体を覆うもの)を着させる方が良いそうです。これからの楽しい夏をより楽しく健康に過ごすために、毎日のお手入れ、気をつけたいですね。

※追記:これは2019/4/10に書いた記事を、ブログのプラットフォーム移行に伴い、若干の修正を加えて転載したものです。




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