みんコレ！事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題

次の死因のうち、所轄警察署への届出が必須なのはどれか。

a：診療中の患者の院内死亡
b：熱中症による死亡
c：最終診察以後24時間以上経過した内因死
d：新規の患者の院内死亡

≪この下は正解・解説です≫

解答

b：熱中症による死亡

解説

死亡診断書と死亡検案書の使い分けや、異状死か病死(内因死)かの判断も、医師の重要な責務である。異状死であれば、所轄警察署への届け出が必要であり、医師がその判断を迫られることは決して少なくない。特に救急外来では素早い判断が求められ、制度をしっかり理解しておく必要がある。

a：誤り。診療中の疾患による死亡であれば、病死(内因死)とされ、所轄警察署への届出は不要である。ただし、縊死などの診療中の疾患によらない死亡では、所轄警察署への届出が必須である。
b：正しい。外因死であり、所轄警察署への届出が必須である。
c：誤り。24時間以上経過していても、遺体を診ることで、病死(内因死)と確定されれば、所轄警察署への届出は不要である。
d：誤り。画像などの検査所見やその他の診療情報から内因性の死因が確定できる例では、死亡診断書が発行可能であり、所轄警察署への届出は不要である。

参考文献：
日本内科学会発行：内科救急診療指針2022

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