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みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第10問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題

72歳の男性。胃がんに対する開腹手術のため全身麻酔中である。プロポフォールで導入後、セボフルラン、レミフェンタニル及びロクロニウムで維持している。乳酸リンゲル液を輸液中である。

1)皮膚切開までの対応として適切なのはどれか。

a:セボフルラン減量
b:一回換気量増加
c:抗菌薬投与
d:スガマデクス投与

2)手術中、血圧と心拍数が低下してきた。膀胱温36.0℃。SpO2 99%。呼気終末二酸化炭素濃度〈ETCO2〉38mmHg(基準 35〜45)。気道内圧10cmH2O。皮膚に発赤を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。
対応として適切なのはどれか。

a:重炭酸ナトリウム静注
b:エフェドリン静注
c:アドレナリン静注
d:一回換気量増加


≪この下は正解・解説です≫







解答

1)c:抗菌薬投与
2)b:エフェドリン静注

解説

1)基本的に皮膚切開をするまでにセファゾリンのような抗菌薬を投与することが多い。これは皮膚切開によって、皮膚の常在菌が体内に侵入し術後感染を起こすのを防ぐためである。知っているかどうかなので間違った人はぜひここで知っておこう。

2)麻酔薬は基本的に交感神経遮断作用により低血圧、徐脈をきたすものが多い。特に高齢者では低血圧になりやすい。その場合、エフェドリンによって昇圧させる必要がある。アドレナリン静注は心停止のような場合であり、今回は適応にならない。またこの場合麻酔作用によって末梢血管が拡張しているため、輸液よりも昇圧が優先される。
この臨床問題も研修医であれば常識になっているはずだが、学生では考えてしまうかもしれないと思い、実臨床に即した問題として出題させていただいた。

参考103G38、107E54

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