見出し画像

みんコレ!医師国家試験 予想問題(一般問題編) 第19問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第117回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてみてください。
問題はTwitterアカウントでも発信しています。
みんコレ!会員登録受付中!登録はこちらから。

みんコレ!会員登録受付中!


問題

肝動脈化学塞栓療法(TACE)が不応と考えられる条件として、誤っているものはどれか。

a:初回の適切なTACE後の新たな肝内病変の出現
b:脈管侵襲の出現
c:肝外転移の出現
d:腫瘍マーカーの持続的な上昇

≪この下は正解・解説です≫








解答

a:初回の適切なTACE後の新たな肝内病変の出現

解説

肝細胞癌に対する薬物療法は、2008年に報告されたソラフェニブ以降、エビデンスがある薬剤が増えてきた。TACEは有効な治療選択肢であるが、TACE不応後、TACEを繰り返すよりもソラフェニブ投与を行った方が、肝予備能の維持や進行肝細胞癌に至るまでの時間を延ばすことができ、予後の延長が得られるという報告もある。不応かどうかの判断が、臨床的により重要になってきている。

a:誤り。新たな肝内病変に関しては、2回の適切なTACE後の出現が不応と考えられている。
b:正しい。脈管侵襲の出現はTACE不応と考えられている。
c:正しい。肝外転移の出現はTACE不応と考えられている。
d:正しい。肝細胞癌の補助診断に有用な腫瘍マーカーとして,AFP,PIVKA‒II,AFP‒L3分画がある。

参考文献:
日本肝臓学会編:肝癌診療ガイドライン2021年版


【最後に告知】受験生の方へ

みんコレ!は医師国家試験の合否予測サービスを提供しています。
当日の試験の合間に自己採点ができたり、みんコレ!公式の禁忌選択肢予測が見れるなど、試験期間中の受験生の方々に役立つサービスになっています。
今なら、会員登録をし、国家試験の解答入力を完了すると3,000円相当のMedPeerポイント(*)を進呈するキャンペーンも実施しています。
ぜひ登録して試験に備えてくださいね。
登録はこちらから

みんコレ!会員登録受付中!

(*)MedPeerポイントとは、医師・医学生向けサイト上にて進呈させていただくポイントで、Amazonギフト券や各種電子マネー等との交換、国境なき医師団への寄付に利用可能です。

※メドピア主催のキャンペーンです。
※Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。