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飯高町の人口を倍に!

#もしも叶うなら

松阪市飯高町に風力発電計画が起こって、沢山の人がより強く、また新しくつながり合って、大好きな大切な地域が一民間企業の勝手な計画に侵略されることをなんとか止めようと日夜奔走しています。事業が起これば仕事が入る人もいるという一面もありますが、その期待も眉唾ものです。それよりも自然豊かな地域を守りながらも明るい未来を同時に求めたい。夢みたいですが、「みんなの飯高」はそんなことを本気で願って動いています。

この計画があかるみに出る少し前に、みんなの飯高メンバー共通の仲間が一人没するということがありました。飯高だけでなく本当に多くの場所で愛された特別なオーラのある人でしたが、今は一緒にいることができません。

その人がよく語った夢は「飯高町の人口を2倍にしたい!」だったのです。

生え抜きではなく、縁あって来ることになり、どこよりも大好きになった飯高町。過疎少子化の人口流出に悩み続けているけれど、地域を愛するパワフルな仲間たちが散らばる飯高町。ここを自分のできる限り人を惹きつける場所にしたい、もっと人を呼びたい増やしたいと、夢を描いていました。

今もうその人はいないけれど、「飯高町の人口を倍に!」という願いは生き続けています。むしろこれからこそ、その願いは輝いてきます。

風力発電の計画があるきな臭いところを望む移住者は珍しいかもしれませんが、今ほど飯高町の地域力が高まっている時もありません。新聞でテレビで放映されている飯高の様子、それぞれが発信している飯高の様子は、ちっともめげずに豊かな自然に誇りをもってエネルギーを発する人々の姿です。

閉塞感から脱して自由な生き方を望む人々が増えてきた時代の流れにも合っているのか、松阪市でも移住促進係は大忙しだそうです。空き家バンクに登録されている家は順番待ちだし、未登録の空き家の発掘も進んでいます。それこそ人のつながりが成せることです。

もしここに風車が立つことが決まってしまったら、健康被害が避けられなくなり、景観も台無しになり、移住を望む人の候補地には上がることはとても難しくなるでしょう。再生可能エネルギー第一の事業者にとっては住みやすい場所になるのかもしれませんが、豊かな自然を愛する人にとっては住めない場所になります。現在暮らす人も遅かれ早かれ減ってしまうでしょう。計画が具体的になってもきっと、人の流れは流出ばかりになるでしょう。

けれど現在、人の流れは入り込むようにじわじわ動いています。以前からの流れが続いている結果なのか、これからもっと増えていくのか、詳しいことも未来もわかりませんが、ここで暮らしたい人はいるのです。今動く人もいるのです。

何もしなければ過疎少子化は更に深刻となり、ほぼ消滅してもおかしくなかった飯高町ですが、どうやら人の流れは変わってきています。大規模風車という常軌を逸した計画があってもなお、つながる仲間は増えています。むしろ地域力は磨かれていっています。

人の夢は続きます。仲間の夢は受け継がれていきます。「飯高町の人口を倍に!」が叶う日はいつになるのか途方もなく思えますが、あながち無謀でもありません。それだけの人口が暮らせる場所はあります。これから仕事を作る人々ができることもたくさんあります。そして私たちは見守られていることを知っています。

なかなか伝えられませんでしたが、仲間の描いた夢は叶う願いです。みんなでつかんでいくことを、望んでいてくれるかな。あちこちに残る痕跡が、みんなに力を与えてくれます。



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