住民に残るのはなに?

学生時代からこの地域に縁のある方からの言葉です。

「個人的にも思い入れのあるこの場所で、風力発電所新設の話が出ていると聞いて感じたことは、一時的な利益のためではなく住民の皆さんがずっと納得して共存できる施設にしていただけるのだろうか、という疑問です。

地理などの条件から魅力を感じて出てきたお話ということは理解できましたが、実際にプロジェクトが始まった後、軌道に乗った後、どれくらいの期間をピークに、その後どの様に残った土地を利用するのか、などが見えづらいように思います。

具体的に耐久年数15~20年程経った後、住民のみなさんには何が残るのでしょうか。

実際に太陽光パネルの一件も今後どのようになるのか不安に思われている声を聞きます。太陽光発電よりもさらに環境負荷が高い風力発電を導入するには、『その後』のことをもう少し丁寧にお示し頂きたいです」

引用ここまで

風力発電所建設の計画を聞いても、高齢の住民はすぐに「もうわしはおらんでな」とか「決まったことなんやったら仕方ないんとちゃうか」と言われる方が大半です。未来を考えるのは難しい。

けれど10年20年って残っている人々も多い、そう遠くない未来です。そんな短期の未来すら示されていない計画に不安の声を挙げてくれる人々がいることは、大変大変ありがたいです。

作るものの大きさと壊すものの大きさ。単純な比較ですが、重要視するのが「自然景観とか生態系とか安らぎ」と「経済価値」と全く違うので、同じことが違う話に聞こえるのですね。大きな視野で、色々な視野で。まだまだ続きます。

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